こんにちは島田けい子です:2024年9月号

◆中小企業支援と一体で賃上げを!

8月5日、京都地方最低賃金審議会が、京都府の最低賃金について時間額を50円引き上げ、1,050円とする答申をしました。
「50円の引き上げではとても暮らせない」
との声が上がっています。

京都総評の皆さんが
「直ちに最低賃金1,500円への引き上げと中小企業への抜本的強化を求める」
署名1万5,000筆以上を添えて京都労働局に提出する等の取り組みを進めてこられましたが、『答申』には、中小企業・小規模事業者が継続的に賃上げできる環境整備のための
「消費税の減免措置や社会保険料の事業主負担分の免除・軽減等、賃上げの原資確保につながる直接的な支援策を行政として実施するよう強く要望する。」
こと等も盛り込まれました。重要な前進です。

中小企業の皆さんからは、
「賃上げは重要だが、諸物価・原材料費の高騰で賃上げしたくても原資がない。廃業するところも出かねない。」
など厳しい現状が報告されています。

こうした中で、共産党京都府会議員団は改めて京都府内中小企業団体を訪問し、実情をお聞きするとともに、国の業務改善補助金に上乗せして独自の中小企業支援を行っている大分県の取り組みの調査も行ってきました。

中小企業支援と一体での賃上げで経済の活性化を!と、9月定例会でも採り上げます。

 

◆コメの不足・価格高騰に対する緊急対策を求める申し入れ

「スーパー店頭にコメがない」
「レンジパックのご飯も購入制限」
など、毎日の食卓に欠かせないコメの不足が深刻になり、価格高騰が起こっているもとで生活困窮者にシワ寄せがいくなど、多大な影響が出てきています。

共産党京都府会議員団は8月23日、緊急の申し入れを行いました。農水省は、地震情報などから買いだめが起きているが在庫は足りていると、理事者は農水省と同じ認識を示しました。

ここまで深刻な混乱が発生しているのは、農家にコメの減産を押し付け、政府米備蓄も減らし続けてきた結果です。緊急に政府米備蓄の適切な放出を行うことや価格高騰対策、食料自給率の向上を含めて、国としてコメの生産に責任を持ったコメ政策・農業政策へと転換することを国に求めるよう強く要望しました。

 

アリーナ建設を考える会 住民集会へ。

向日市にある向日町競輪場の敷地を利用したアリーナ計画について、「アリーナ建設が先にありき」ではなく、住民の住環境を守ることを優先するなど、住民の声を聞き、計画の見直しを求める声が相次ぎました。

 

 

看護学生の皆さんと懇談

看護学生の皆さんにとっても、学費無償化は切実な願いです。

 

 

 

 

◆けい子の活動日記

8月7日、国土交通省と鉄道運輸整備機構が、北陸新幹線敦賀・新大阪間の詳細駅位置・ルート図(案)の全体図を示すとともに、延伸事業費の新試算を公表し、概算事業費は8年前の当初試算から2倍以上に膨張して最大5兆3,000億円になることが明らかになりました。年内に、詳細な駅や路線の位置決定、2025年着工を目指すとしています。

京都新聞社説では、
京都を縦断する北陸新幹線『小浜ルート』の延伸計画は、前提が大きく崩れた。このまま押し決めれば、京都の自然や財政に多大な負荷をかけ、地域に深刻な亀裂が生じかねない。立ち止まって再考することを改めて強く求めたい。」

としています。

ルート案では、京北に明かり区間、御室仁和寺の西側には直径30mの巨大な立坑がつくられ、京北から右京区内を貫くものになります。環境アセスメントも終了していないのに、脱法的な調査を行い、自民党・公明党の与党プロジェクトの少数の国会議員が地元を無視して進める無謀なやり方にも批判が上がっています。

国道162号線などの生活道路に工事車両が行き交い、住環境が破壊されます。リニアや新幹線工事現場の各地で起こっている、川や井戸の水が枯れて農業や住生活が壊れる事態が、京都でも発生することになります。

北陸新幹線京都延伸計画はキッパリ中止を!と今声を上げるときです。下図2つは『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』提供です。
[※クリックすると拡大で見れます:引用元リンク→https://www.facebook.com/Kyotoenshinkangaeru/posts/799710255648492https://x.com/ukyo_kakushinkn/status/1828371888428753036