10月25日の午後、ホテルグランビアで開催された「京都府がん対策推進会議設立総会と記念シンポジウムが開催され参加をさせていただきました。
どの医療機関でも良質で高度ながん治療が受けられるよう医療提供体制の整備等もとめて質問をさせていただいたのが2005年9月議会でした。がん医療をよくする会のみなさんと京大病院等にもうかがっていろいろ勉強をさせていただき、議会でも採り上げてきました。拠点病院の整備や緩和ケア病床の整備、がん対策を推進するための組織に患者会などもいれてすすめるべき等の提案が実ったようです。課題はまだいろいろとありますが、患者や住民の声を届けてさらなる改善へ頑張りたいと思います。
さて、記念講演にたった鳥越俊太郎氏が開口一番、最前列にならんだ議員をさして、「えらい人が一番前にならぶような会議はだめ」「住民が主人公でなくては、がん対策は進まない」と一喝しました。ご指摘はまったく同感です。少々気恥ずかしい面持ちでお尻をムズムズさせながら座っていました。
鳥越氏は大腸がんから肺や肝臓への転移で4回の手術をされたとのこと。
「自分はがんにはならない、無関係だと思っておいないか。2人に1人はがんにかかり3人に1人はがんで死ぬ。がんは痛みがないから発見が遅れる。ならば自分で見つけに行こう!検診を受けましょう!」
と呼びかけられました。ヘビースモーカーの友人たちが次々亡くなった、煙草は止めようとも力説されました。アスベスト被害や肝炎問題、放射能汚染問題など個人責任としてかたずけられない問題も多々ありますから、それらも含めてがん対策の課題にも掲げる必要があり、政治や行政の役割をそれはそれとして果たしていかなければならないと感じた集会でした。