平成26年9月定例会 決算特別委員会 書面審査 政策企画部―2014年10月17日〜島田敬子府議の質疑応答部分

農林水産部 書面審査

 農林水産部の書面審査が行われた。

 



 

◯島田幹事  明日の「京都村」づくり事業、「命の里」新展開事業について伺います。
 里力再生アクションプラン策定、平成25年度で最終年度となっておりますが、2007年度に農村集落実態調査が行われておりますが、当時の限界集落の数と準限界集落の数はどうであったかということと、5年経過終了して、現時点でどういう実態になっているのか、まずお教えいただきたいと思います。

◯相馬農村振興課長  過疎高齢化集落でございますけれども、平成22年度の調査で180集落ございます。そして、そのうち命の里の事業の展開をさせていただいていますのが101集落でございます。
 以上でございます。

◯島田幹事  学術的に限界集落、そして準限界集落というふうに、その数はどうかということを聞いております。アクションプラン策定前の調査と、そして現時点ではどうかということを含めてお尋ねをしております。

◯北岡委員長  すみません。把握されているかどうか、まずお答えください。

◯相馬農村振興課長  今、調べております。申しわけございません。

◯島田幹事  当時、抽出調査で行って、1,703集落中150の集落と記載がありましたけれども、後ほどこの数字はいただきたいと思います。
 それで、全集落をこの2007年当時、京都府職員が出向いて調査をしたのかどうかということをもう1回伺いたい。
 それから、お話が続いておりますので、命の里事業で2009年からプランで5ヶ年計画で50地区を目標にされて46ということですが、この50の目標の根拠をお教えください。

◯小田農林水産部長  まず、当時アクションプランをつくった時期の限界集落、言葉は悪いんですが、65歳以上の方が半分以上の集落が141となっております。それについては、まずはそういう統計データというものを調べつつ、また振興局の職員が地域事情等も踏まえ、また市町村とも相談しながら、そこにおいてその再生のための計画というものを府としてつくりまして、その中に50を目標にしていこうというふうに出してきたということでございます。

◯相馬農村振興課長  府内の農業集落でございますけれども、全体で1,693集落ございます。そのうち中山間地域の集落は1,145集落ということで、その集落の中から選定しておるところでございます。

◯島田幹事  答弁になっていないと思います。最初の厳格な数字でまたお示しをいただきたいんです。時間がありませんので、それで50地区の目標を選定された根拠は何かと伺っております。

◯小田農林水産部長  繰り返しますけれども、50については、141というのが限界集落という、先ほど農村振興課長が1,600何がしという数値がある中で、府内全体ですね、そこの限界集落というのが141ある。そこの中で命の里事業を展開すべきというところで50を出していったということでございまして、それについては、それぞれの地域の実態を踏まえて50というのを府として再生をしていこうということで出していったということでございます。

◯島田幹事  今のでは根拠の説明になっていないと思います。私の問題認識としましては、全ての集落を対象にして京都府が職員としてしっかり実態把握して、しかもこの命の里事業というのは主体者側、受け入れる側を人づくりから始めるというので、京都府職員も大変苦労されて信頼関係をつくり、そして歩いて歩いて話を聞いて、そして志ある人を地域でつくってというようなことで、到底3年や5年では合わないという苦労の中で積み上げてきて、46地域で地域連携のそういう組織をつくったということでありますので、これは本府も評価をしてきたとおり、大変重要な役割を果たしてきたと思います。限界集落あるいは準限界集落はもっと数がありまして、それぞれの市町村でも取り組みをいただいているんですが、それを全て視野に入れた対策をとらなければいけないと思っているんです。
 それで、「京都村」づくり事業で、ことし京都府支援員、民間人材の配置、公募で行われて、最初与謝野町の地域で1人公募されて、今回採用されているんですが、この方はどういう方なのでしょうか。

◯相馬農村振興課長  伴走支援員でございますけれども、与謝野町の温江地区で支援員を配置してございます。
 以上でございます。

◯島田幹事  公募されたわけでありますが、どういう地域からどんな方がこの与謝野町に支援員として入っていらっしゃるんですか。どういう方ですか。

◯相馬農村振興課長  地域推薦で配置させていただいてございます。

◯島田幹事  地元の方なのですね。

◯相馬農村振興課長  丹後地域の方でございます。

◯島田幹事  ありがとうございます。引き続き、過疎高齢化した地域の支援というのは、行政が主体になって責任を持って支援をしていくということが必要だと思います。先ほどの「京都村」づくりの事業というのは、命の里事業の対象外のところを支援するということで、そして支援員というのは民間人から採用と。1日7時間15分稼働、1日6,700円から6,900円のこういう採用でありまして、これで本当に責任を持てるのかと私は思うわけであります。それで、成果を上げてきた命の里の仕事人を今年は14名に減らして、そして地域支援の集落支援員、市町村の確保状況を見ましても、非常勤の嘱託とかということで、これで本当に行われるのかという危惧を持っております。
 平成24年4月8日に夜久野町で開かれた和ぃ和ぃミーティングで命の里事業について、現地の方は夜久野町では合併前に100人ほど職員がいたけれども今は数名、ですから集落、公民館に入って事業説明とか運営支援とかということはできないと、国や京都府がいろいろな事業を持ってくるけれども、紹介されても過疎高齢化が進んだ村では今、事務処理が大変で、やりたくてもやれない、どうしたらいいかわからんということになって、京都府が仕事人を送ってくれて本当にうれしいと。今後ももっともっとどんどん人をふやしてほしいという要望をされたわけなのですね。本当にこれが現状だと思っているんです。
 公共員とか、あるいは仕掛け人とやっていくということですが、そもそも主体である京都府の職員である里の仕事人の役割は、今、引き続き重要だと思っておりますので、この点についての考えと、今年14人に減らされましたが、今後どういう方向になるのか、それから振興局ごとにそういう限界集落、小規模集落対策のための部署を設けて、部局横断的に地域課題を明確にして支援をするということで来たと思うので、ここらあたりの今後の取り組み状況についてお聞かせいただきたいと思います。

◯小田農林水産部長  まず、50というものについては、リーダーがおられないとか、そういった格好で一定の数値を出していったということでございます。その上で、ではもう机上なり、それで出したかといったらそうではなくて、本当にやっていこうぜという話を地域に入っていって、そしてやりませんかという話をずっといろいろな集落に入っていって、そして1つの集落ではこれはなかなか難しいですから、複数集落あるいはたくさんの集落で連携して命の里事業を展開していったと、それが過疎限界集落でございます。この取り組みが非常によいということですから、一般の残りの地域については京都村事業でやっていこうという格好で展開をしていると。特にこの仕事人の件についても、今やりませんかという中で、かなり継続的にやろうということについては、しっかりとサポートしていこうということで、現時点も府の職員が14名おりますし、また仕掛け人も今8名おります。これについては、これからも必要に応じて継続をしていくと考えております。

◯北岡委員長  島田委員、もう時間が超過しておりますので、おまとめください。

◯島田幹事  必要に応じては、それはそうですけれども、地域に出向いていって開拓をしていくという事業ですので、必要に応じてではなくて、これは京都府が主体的になって計画を持って行わなければいけないと思います。答弁が漏れていると思いますけれども、振興局ごとにそういうリーダー、京都府職員としてのリーダーも置き、やっていかなければいけないと思います。その点では広域振興局で農林水産部門の人員削減、これ毎年やられていて、そして1次産業を応援するセンターの職員も減っておりますので、そういうことでは本当に過疎集落を応援する体制としてはおぼつかないということでありますので、ぜひ拡充をしていくように求めて、終わります。

◯北岡委員長  島田幹事に確認申し上げます。冒頭に数字のやりとりがあったんですが、理事者は島田幹事の質問に対して御答弁をされたという認識かもわからないんですが、島田幹事、最初のやりとりの中で資料請求ということではないということでよろしいですか。

◯島田幹事  いいえ。資料請求です。2007年に農村集落実態調査を府としてやっていたので、その結果、そのときに限界集落あるいは準限界集落もつかまれているはずだと。つかまれていなかったら、もうつかんでいる数字だけで結構です。
 そして、現時点でこれは5年の終了年限を迎えておりますので、把握すべきだし、数字があるなら出してほしい、なければないでよろしいということで、ある範囲で資料要求をお願いいたします。

◯北岡委員長  今のことで確認です。

◯小田農林水産部長  私どもとしては答えたつもりですが、資料要求ということでございますので、正副委員長と相談させていただきたいと思います。
 1点だけ、必要に応じてについては、集落に入って、集落の方はほっといてくれという集落もあるんです。あるいはこの地域の人が、あんたところと一緒にやろうかと言ったら、いやもううちところはやらないというところもあるんですよ。そういったことを苦労して苦労して出てきたのが、今の46ということを御理解いただきたいと思います。
 以上です。