◆京都府議会6月定例会を終えて
今議会は、自民党の裏金政治に対する怒りが拡がる一方、物価高、資材高騰、実質賃金引下げなど、30年にわたる自民党政治の行き詰まりが顕著になる下で開かれました。
本会議代表質問で知事は、消費税引き上げを当然視し、老朽原発再稼働や新増設も容認。舞鶴や精華町祝園の弾薬庫増設など基地強化や、憲法改悪の論議でも、
「防衛は国の専権事項」「あるべき姿を議論することは憲法において予定されている」
と是認するとともに、北陸新幹線京都延伸計画、大阪・関西万博などについて、まともな情報提供と府民意見を聞くことなくトップダウンで進める「国の実施機関」ともいうべき姿が明らかになりました。
補正予算の総額は37億5,100万円、そのうち、35億円余は土砂災害の被害防止軽減、歩行者の安全確保、緊急輸送道路の耐震化、地域医師確保対策や脱炭素行動促進事業などで賛成をしました。
一方、大阪・関西万博機運醸成、魅力発信として、関西パビリオン多目的エリアにおいて行うイベント開催にわずか2週間に8,000万円もの税金を投入しようとしており、府民の生活実感からも到底認められないと反対しました。
しかも、「府民の生活向上のために」として、年度当初に積み立てた「財政調整基金基金」を取り崩し、そのほとんどを万博関連事業に充てたことも問題です。爆発事故が起こるなど、危険な夢洲・万博に野放図な税金投入、安全性を確保できない万博に子ども達を動員することは無責任であり、万博も、子ども達の動員も中止すべきと求めました。
◆切実な府民請願・意見書すべてに反対の自民・公明・維新国民・府民クラブ
今回の6月定例会には、京都医労連から
『ケア労働者の持続的な賃上げと人員確保の保障を国に求める意見書提出に関する請願』
及び、新日本婦人の会から
『訪問介護引き下げ撤回と、介護報酬引き上げの再改定を早急に行うことを求める請願』が出されましたが、日本共産党以外がこれを否決しました。
また、陳情を踏まえた共産党の
『消費税減税とインボイス制度廃止を求める』『企業・団体献金の全面禁止、裏金事件の全容解明を求める』『核兵器禁止条約への参加と敵基地攻撃能力保有の中止を求める』『健康保険証の廃止の撤回を求める』『北陸新幹線京都延伸計画の中止を求める』『関西万博の中止を求める』の各意見書案と、『大阪・関西万博への子どもの動員の中止を求める決議』案も自民・公明・維新国民・府民クラブといったオール与党が否決しました。
賃金・くらしの実態アンケート調査に基づいて新日本婦人の会本部と懇談
新日本婦人の会・京都府本部の方々と懇談する機会があり、男女の賃金格差是正で、真のジェンダー平等社会へ、具体的な運動を起こしていくことを確認しました。
丹波支援学校を視察
6月初旬に南丹市の京都府立丹波支援学校を視察しました。
支援学校では児童生徒数が増え続け、教室が足りない事態になっているとのこと。
支援学校の教員も不足しているなど深刻です。改善の取り組みを進めています。
◆けい子の活動日記
まず、前月号の訂正。禁野火薬庫爆発は1939年です。お詫びして訂正します。
今日は舞鶴で何が起こっているかです。本会議で水谷議員が取り上げました。
[※2024年6月20日本会議一般質問→24年6月水谷議員一般質問[PDF]]
舞鶴では、「スタンドオフ防衛能力」「総合防空ミサイル防衛能力」を持つためとして、今年5月25日、最新鋭のステルス護衛艦「やはぎ」が配備され、イージス艦2隻へのトマホークの搭載、弾薬庫3棟程度の増設が計画されています。
舞鶴海上自衛隊総監部を核爆発に伴う「電磁パルス」にも耐えられるよう地下化し、壁を強化するなどの増強を行うとともに、宇治市、京丹後市、京都市南区、精華町、福知山市の自衛隊各基地の強靭化も進められています。
『舞鶴弾薬整備補給所』の近所の方は、
「近隣住民には、弾薬庫計画も何も知らさず、基地機能を強化していくとは、まるで戦前のようだ」
とおっしゃってました。
舞鶴では終戦直前の1945年7月29日、舞鶴海軍工廠に大型爆弾が投下され、動員されていた学徒19人を含む87人が犠牲となり、翌7月30日には、舞鶴港に停泊中の艦船が攻撃を受け、この2日間だけで約200人が死亡。宮津での攻撃で駆逐艦乗組員100人以上、市民15人が死亡。伊根湾で潜水母艦も空襲を受け、戦死者105人、負傷者約100人を出す 惨事になりました。
二度と戦火で尊い命が奪われないよう、平和のために、いま、行動するときです。