こんにちは島田けい子です:2024年5月11日号

◆京都府議会2月定例会を終えて

3月23日、2月定例会が閉会しました。
新年度の予算では、昨年9月に拡充された子どもの医療費助成の拡充(小学校卒業まで通院自己負担・月200円)の通年化や私立高校生の授業料を支援する“あんしん就学支援制度”が拡充されるとともに、精神障害者への医療費助成制度の創設や、「賃金引き上げ」を行った中小企業への支援拡充、木造住宅耐震化支援の時限的拡充等が盛り込まれました。

また、京都府立大学体育館の建て替えで1万人規模のアリーナ建設が計画されていましたが、知事がこれを断念しました。府議団は、学生のための体育館や老朽校舎の早期整備を求めました。

昨年の統一地方選挙で、共産党府議団は11名から9名へと後退しましたが、府民の運動と日本共産党の粘り強い論戦の成果で、このような画期的成果を得ることができました。

他方、日本維新の会と国民民主党が統合し第二会派となった維新国民議員団は、「改革」どころか、切実な府民請願すべてに、自民党などと一緒に反対する一方、知事提案議案にすべて賛成しました。また、「緊急事態条項創設の議論の促進を求める意見書」案を提案するなど、憲法改正を狙う危険な動きを見せています。

今議会は、自民党、維新の議員の相次ぐ不祥事等により、謝罪や役職辞任が繰り返され、府民の信頼を損なう深刻な劣化ぶりが露呈しました。和歌山で行われた自民党青年局主催の不適切パーティに現職府議会議員3名が参加していたことが明らかになり、謝罪に追い込まれた自民党議員団、維新国民議員団も、政務活動費の不正な使い方なども発覚しました。

尚、共産党府議団では2月定例府議会の論戦をおさめた「府会だよりNo.357」を発行しました。
下記リンクをクリックして、ぜひご覧ください[PDF]↓
https://www.jcp-kyotofukai.gr.jp/issue/uploads/府会だより357_web.pdf

日本共産党府議団は、引き続き、府民の暮らしに寄り添い、暮らしの底上げ、府民要求実現へ、全力をあげます。

 

 

北陸新幹線京都延伸計画は中止を!
 住民無視の地質調査はやめよ!

3月16日京都新聞の社説で「再考すべき京都の地下縦断」として、
「大半が京都の地下を貫いて大阪に至るルートに決められている。だが、前提条件は破綻しているに等しく、強行すれば京都の将来に重大な禍根を残しかねない」
と述べ、世論調査でも「再検討」や中止を求める声が6割に達している事、昨年4月の統一地方選挙でも、京都府・市議候補181名のうち、現行ルートを是としたものは26人だけであった等、世論ははっきりしています。

ところが、鉄道建設・運輸施設整備支援機構はこの6月から新たに市内12ヶ所、その内、右京区内では、高雄、宇多野、太秦安井、葛野で推進のための地質調査を行う計画です。
断じて許されません。
少なくとも住民説明をと求めて行きたいと思います。
ご一緒に声をあげましょう!

 

 

◆けい子の活動日記

――『香害』とは、香りを長続きさせる柔軟剤や合成洗剤等、他人が使った日用品により受ける健康被害のことです。最近では香だけでなく、抗菌・消臭成分を長続きさせる製品が登場し、人体に悪影響を及ぼす有害な化学物質が空気を汚染し、健康被害を生んでいるのです。大人に比べても感受性の強い子どもたちは被害を受けやすく、体調不良のまま、不登校になる事例もあります。(中略)「口が痺れ、頭が重く、体が締め付けられるように痛む。職場の香害で職を失った」
「周りの臭いに耐えきれず部活をやめ、授業にも出られない。青春や進路を奪われている」
「6歳の息子が、幼稚園に行くと苦しいと言うようになり、休むことを決めた。息子の社会生活は6歳で終わったのでしょうか。どうか助けてください。」
――

これは私の本会議質問の冒頭部分です。これらの子どもたちの声を直接届けようと、文科省・子ども家庭庁担当者と当事者である子どもさんや保護者の皆さんとのZOOMによる懇談を行うことができました。

これらに対し、文科省は
「化学物質過敏症による健康影響について、疾病概念が確立していない。被害の実態等を一律に収集することは困難」
「各学校においては、個々の児童生徒の実情に応じ、個別の配慮を行うよう指導している」
との冷たい答弁でした。

『香害』は公害です。欧米諸国ではすでに種々の規制が行われています。
引き続き取り組みます。