◆6月定例会が開会しました。 6月4日、臨時府議会で予算賛成討論を行いました。
6月17日から6月定例会が開会されました。直前の6月4日には6月臨時会が開催され、新年度6回目の補正予算を可決しました。
6月臨時会では共産党の府会議員から私、島田敬子府議が賛成討論に立ちました。補正予算の内容は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の緊急事態宣言が6月20日まで再延長されたことを受け、その対策費313億7,100万円を追加するもので、そのうち事業者への協力金や支援金が、287億3,600万円と大半を占めるものとなっています。
コロナ(SARS-CoV-2, COVID-19)の長期化が、地域経済に大きなダメージを与えており、資金面の支援を得られない企業の倒産が今後も増加する可能性があることを指摘し、中小企業全体への支援を求めました。今回、飲食店などへの時短営業協力金の延長にとどまらず、飲食店に酒類を販売する業者への支援金が盛り込まれたことは賛成するものの、前年同月比50%以上の減少等の厳しい要件を緩和するよう求めました。
高齢者・障がい者施設の従事者に対するPCR検査を通所系事業所に拡大しますが、6月末まで1回のみ実施では全く不十分であり、患者と従事者の命を守り、医療崩壊・介護崩壊を防ぐために、職員・入所者への頻回定期検査と、保育園、学校などにも対象を広げる等、社会的検査の拡充を求めました。これら実施のために、京都府は不要不急の開発事業を中止し、財源、人員体制、政策資源を集中する決断こそ必要と指摘しました。
6月定例会中にも更なる補正予算が提案される予定です。しっかり審議をしていきます。
◆天然宇川鮎が採れなくなる!? 大規模風力発電所計画が進む丹後半島建設予定地を現地調査
丹後半島で大規模風力発電所の計画が持ち上がっています。第一風力発電事業が宮津市日ケ谷〜伊根町菅野で最大で51,600kw12基、第二風力発電事業は京丹後市丹後町で最大64,500kw15基となっています。地元の要請を受けて急遽現地調査を行いました。
予定地は山陰ジオパーク丹後天橋立大江山国定公園内。宇川鮎で有名な宇川流域天然鮎生息地域があり、国際生物学会環境保全指定河川にも指定されているところです。そして、2017年の台風18号では土石流が発生し、地域が孤立するなどの被災が各地でもたらされ、その爪痕が今も残っている地域です。
上宇川に設置された5つの関からは農業用水が取水されており、開発により土砂が流れ込めば、農業や暮らしの維持も困難になり、天然宇川鮎も採れなくなるのではないかと、不安が広がっています。現地の声、住民の皆さんの声をお聞きして、取り組んでいきたいと思います。
◆嵯峨野学区通学路の安全対策
嵯峨野学区にある六反田橋付近の通学路の安全対策を求める住民の要望を受けて、嵯峨野学区後援会の皆さんと西村喜美・前市会議員とともに、右京警察署交通総務係や西部土木事務所に対応をお願いしていましたが、この程、六反田橋近辺の道路面に通学路表示がなされ、電信柱に看板を設置する措置が完了しました。
◆けい子の活動日記
京都府保健環境研究所で、インド由来の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)B.1.617.2変異株、通称”デルタ株”を確認するゲノム解析を開始する事が、京都府対策本部会議で発表されました。
最近まで英国株と呼ばれていたアルファ変異株(B.1.1.7変異株)の感染が第4波で広がる中、昨年度の京都府議会・危機管理建設交通常任委員会で、私から
「変異株確認の為にいちいち、国立感染症研究所に送っているのでは間に合わない」
と指摘し、京都府の保健環境研究所でもゲノム解析が可能となる検査機器整備を要望していましたが、京都府は「ゲノム解析は国の機関でやるもの」などと否定的な答弁をしてきていました。
日本共産党は立憲民主党とともに、国の当初予算組換提案の中で、地方の研究検査機関でもゲノム解析が可能となる検査体制の整備を求めていました。今回、検査機器は国から貸与されるようですが、人員は増えるどころか欠員状態とのことです。
地方の機関に人も財源も増やし、きちんと体制を整備して公衆衛生業務の向上を行うよう、求めていきたいと思います。
また、高齢者・障害児者施設等でのPCR検査については、入所施設職員に限られていたものを、やっと通所施設職員まで拡充します。緊急事態宣言や蔓延防止措置の延長のたびに国から細切れで補正予算や通達が下りてくるようです。いずれにしても国会・都道府県議会・市町村議会議員と連携した党の提案と論戦が確実に、政治を動かしています。