令和3年6月定例会 府民環境・厚生常任委員会(1日目)及び予算特別委員会府民環境・厚生分科会(2日目)―2021年6月29日〜島田敬子府議と光永敦彦府議の質疑応答部分

付託議案及び審査依頼議案

下記の議案について審査(質疑終結まで)が行われた。
 ・第1号議案「令和3年度京都府一般会計補正予算(第8号)中、所管事項」
 ・第5号議案「京都府介護保険財政安定化基金条例一部改正の件」
 ・第6号議案「生活保護法に基づく保護施設の設備等の基準に関する条例一部改正の件」
 ・第7号議案「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業の人員等の基準等に関する条例等一部改正の件」

◯長谷川健康福祉部長  それでは、健康福祉部から今回お願いする付託議案2件について御説明申し上げます。
 お手元の「府民環境・厚生常任委員会提出資料(付託議案)」の1ページを御覧ください。
 第6号議案生活保護法に基づく保護施設の設備等の基準に関する条例一部改正の件であります。
 救護施設、更生施設、授産施設及び宿所提供施設の設備及び運営に関する基準の一部改正により、感染症の発生及びまん延防止等に関する取組や、適切なハラスメント対策等が新たに基準として規定されたことに伴い、所要の改正を行うものでございます。
 次に、2ページをお開きください。第7号議案障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業の人員等の基準等に関する条例等一部改正の件でありますが、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令により、事業者等の業務負担軽減等を図る観点から、事業者等における諸記録の作成・保存、利用者等への説明・同意等のうち、書面で行うものについて、電磁的記録による対応が認められたことに伴い、関係する府の10条例について所要の改正を行うものでございます。
 以上が付託議案の概要でございます。どうぞよろしく御審議のほどお願いいたします。
 引き続きまして、審査依頼の議案について御説明を申し上げます。
 お手元の「説明資料(審査依頼議案)」の1ページをお開きください。第1号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第8号)のうち、健康福祉部所管分でございます。
 今回の補正予算では、新型コロナウイルス感染症対策費として16億4,300万円の増額補正を行うものでございます。
 まず、継続療養者転院受入等支援事業費8,100万円でございますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る退院基準を満たした後も、引き続き療養介護が必要な方を受け入れる病院や老人保健施設等に対して、患者1人当たり10万円の協力金を支給するものでございます。
 次に、入院医療費助成費事業費14億9,500万円でありますが、4月以降の感染者数の大幅な増加に対応するため、入院医療費やPCR検査の自己負担相当分に係る公費負担、宿泊療養施設の運営等の実施に係る予算を増額するものでございます。
 最後に、生活困窮者自立支援給付事業費6,700万円でございますが、生活福祉資金の特例貸付の貸付限度額に達している困窮世帯に対して支援金を支給するものでございます。
 次に、2ページをお開きください。第5号議案京都府介護保険財政安定化基金条例一部改正の件についてでございます。
 介護保険法施行令等の一部を改正する政令により、財政安定化基金による貸付金の償還期限が現行の3年間から最長9年間に特例的に延長されたことに伴い所要の改正を行うものでございます。
 以上が審査依頼議案の概要でございます。御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

◯島田委員  審査依頼議案の1号議案、新型コロナウイルス感染症対策費についてでありますが、御説明のあった入院医療費助成等事業費14億9,500万円のうち、宿泊療養施設の運営等の実施とあります。4月以降の感染者数の増に対応した予算の増額ということでありますが、この内訳は、ホテル借り上げ経費、医師業務経費、看護業務経費といろいろあるんですが、金額的には幾らで、どういう内容の増額補正なのか。

◯東原健康対策課長  宿泊療養の関係の予算でございます。清掃とか、お弁当、廃棄物処理、防護服等々で2億5,500万円ということで予算をお願いしているところでございます。
 以上でございます。

◯島田委員  わかりました。結構です。

◯光永委員  補正予算のうちの継続療養者の受入等支援事業費のうち、ちょっと実績がわかればと思いまして。これまで病院と老健で受け入れたコロナ後の患者さんの施設数と人数、最新の数字が分かれば、それぞれ教えていただけますか。
 併せて、もう1点、生活困窮者自立支援給付事業についても、困難世帯の貸付限度額に達している世帯等の見込みですね、今回の見込みではなくて、現に貸付限度額に達しておられる方の見込みがどれだけか。もし分かれば今回の補正予算のそれがイコールなのかどうかも。以上2点です。

◯安原医療課長  これまでの実績でございますけれども、療養支援病床につきましては現在313床、それから病院間でグループ化というのを行っておりまして、そちらのほうが24グループございます。
 昨日時点までの状況でございますけれども、3月から運用してきておりまして、現在までの受入者数につきましては、約440名という状況でございます。
 なお、老健施設等の部分については、まだ現在受入実績等はございません。
 以上でございます。

◯神田地域福祉推進課長  新型コロナ生活困窮者自立支援金の見込みでございますけれども、現在、生活福祉資金貸付事業、これはコロナにおける特例貸付でございますが、これが世帯の状況によって金額が若干異なりますが、いわゆる再貸付まで全部借り切ったといったような方、基本的にこうした方がまずは大きな対象とされているところでございます。
 そうした中で、今、私どもも生活福祉資金貸付金の貸付状況も日々把握はしてございまして、そこから今のところ最大で想定される件数でございますけれども、まず今回の予算の範囲内である私ども京都府は直接、町村部のほうだけ事業の対象としておりますので、この分に係る予算の範囲内の対象世帯が大体250件弱かなといったところでございます。
 以上でございます。

◯光永委員  継続療養者の支援事業のうちの施設数というのは、病院で何施設、440人程度か分かりますかね。

◯安原医療課長  約30(後刻「60」に訂正)施設等でこれまで受入れをしてきておりまして、440名程度ということになってございます。
 以上でございます。

◯光永委員  自立支援給付金事業については、これは町村部ですけれども、それ以外についは最大どれぐらいが対象になるかというのは把握されていますか。無理ですかね。

◯神田地域福祉推進課長  「それ以外」というのは、町村以外の部分という理解でよろしいでしょうか。
 失礼いたしました。私どものほうで把握しておりますのは、京都市のほうで1万件超といったところです。それから、同じく京都市を除いた14市町村と京都市を除いた分、この部分につきましては大体2千数百件ほどと現在のところは把握してございます。
 ただ、これはあくまでも貸付金の再貸付までいかれた方というような状況でございますので、ここから細かく所得要件ですとか貯蓄要件、その他もろもろの要件に合致しない方は、ここから外れると対象外といったようなことになって、その辺りにつきましては、まだ現在私どものほうではしっかりと把握、承知はしておりません。今は申請者の申請条件によるといったようなところでございます。
 以上でございます。

◯安原医療課長  先ほどの受入施設数なんですけれども、すみません、合計数といたしましては約60施設ということになってございます。すみません、訂正いたします。
 以上でございます。