9月27日本会議で一般質問に立ちました。府民の命を守る府立与謝の海病院の独立行政法人化・附属病院化の問題と、国民健康保険の「都道府県一元化」問題の2点です。
京都府は来年4月、府立与謝の海病院をすでに独立行政法人化した府立医科大学の附属病院化する方針です。有識者の検討会が3回だけ持たれて、2月には「独法化・附属病院化が望ましい」との提言をまとめ、これを受けて、これを既定路線として、準備を進めています。
最大の問題は、現に利用している患者さんや地域住民、病院職員や地元の開業医など医療関係が置き去りにされて、十分な説明もないまま、強引に進められていることです。府立洛東病院もわずか半年で現知事が廃止してしまいましたが、病院の形は残るというものの、その当時のやり方とまったく変わりありません。
もうひとつの問題は、丹後与謝地域北部の医療を充実させるためには、本来、地域で不足する医療など地域の医療ニーズをしっかりと調査把握し、その中で、これまで北部医療の拠点の役割を果たしてきた府立与謝の海病院をどのように位置づけ、どのような方向で充実していくのかということが全く不透明だということです。
山田知事は、この質問にまともに答弁せず、
「住民に与える影響はございません」
「断言させていただきます」
と述べ、
「我々はしっかり説明しながらやっている。これからも、各地域の意見も聞きながらやっていく」
と答弁しました。現実には、決定事項をただ一方的に説明するだけで、自治体や医療機関、住民の声をしっかり聞き反映させるという姿勢はなさそうです。
前日の本会議での自民党議員の質問に、知事は
「与謝の海病院は中途半端だった」
と述べ、
「病院の機能を根本的に強化する」
とも答弁しました。また、
「医大病院とと与謝の海病院と二大拠点として整備する」
と高度医療の充実についても言及していたのに、私の質問には
「与謝の海病院単独で高度医療をどれだけできるか。二重投資になってしまって、府民にとってはかえって良くないのではないか。医大との連携のもとで高度医療を構築するというのが現実的」
とも答弁しました。
丹後・与謝地域住民の願いは、
「よその地域の病院に行かなくても 地域で命が助かる病院にしてほしい」
ということ、
「短期間で医師がコロコロ変わる研修病院でなく、ベテランの医師がしっかり腰を据えて、診ていただけるような病院にしてほしい」
ということです。
引き続き、委員会で採り上げていきます。