令和6年6月定例会 文化生活・教育常任委員会3日目―2024年6月25日〜島田敬子府議の質疑応答部分

所管事項(文化生活部、文化施設政策監)

 委員会の所管事項(文化生活部、文化施設政策監)について質問・答弁が行われた。

 

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◯島田敬子委員  2点、お願いします。
 まず、文教課にお尋ねいたします。私立高等学校あんしん修学支援制度についてでございます。
 シングルマザーのお母さんから生活相談を受けまして、妹さんとお姉さんと2人姉妹を私立高校の別々の学校に通わせておられるんですけれども、お姉さんの高校は1期分のみ払えば2期分・3期分は最終的な調整が行われて納付金が確定しますが、妹さんの高校は1期分を6月、2期分9月は納入が必要で、返金は来年の3月とのことで、つまり1年分は要ると。両方の授業料を用意しておかなきゃいけないんですけれども、大変生活が立ち行かないという相談でありました。
 それで調べてみますと、私立高校のそれぞれこの制度の運用について違いがあるのだなということが分かりました。京都府の私立高等学校あんしん修学支援事業のホームページでの「よくある質問について」というところで、6月頃に保護者の地方税の課税所得額を算出した金額が分かって、その基準額によって手続をした上で払うということになっております。保護者の方に対して減免等を決定するのは私立高校になっておりますけれども、京都府としては早期に減免等を決定していただくようにお願いをされているということもありました。
 先ほど申し上げましたような事例で、本来安心して私学に通える授業料の支援という制度に鑑みて、この返還とか納付の時期とかにいろいろ違いがあることについては、これについても私学団体にも改善を要望する必要があるのではないかというふうに思っておるんですけれども、いかがでしょうか。

◯井関好之 文教課長  あんしん修学支援事業とその基となります国の就学支援金制度というものがございますが、委員が御指摘のように、第1学期分は全額徴収であっても、支援金額が決定した第2期以降等は相殺をして徴収するように切り替えておられる学校が多いものと思います。タイムラグ等もございますので、第2期分はどうしても全額徴収しなければならないというような事情もあるとは思いますし、第3学期分までずれこんだ場合は結果としてほぼ1年分が全額、先に納入されるというようなこともあり得るのではないかと思います。
 京都府といたしましては、生徒、保護者さんの負担がなるべく減りますように早期に相殺をしていただくように促しているところでございます。以上でございます。

◯島田敬子委員  ぜひ、制度の趣旨をしかと生かすといいますか、お金の心配なくどの学校の子どもたちでも修学できるように、制度の改善を引き続き私学団体にも要望していたただきたいと思います。
 ちなみに、生活保護世帯については所得云々の話はありませんので、最初から負担ゼロということになっているのかどうか、お聞かせください。

◯井関好之 文教課長  生活保護世帯であっても、支援金が確定するというのはその条件を学校と京都府のほうで審査し確定した後にはなりますけれども、恐らくそういった世帯の方はまず学校のほうに授業料の納入等について相談をされているケースがほとんどだと思いますので、そういう場合には学校のほうでも十分な配慮をされているものと考えております。以上でございます。

◯島田敬子委員  先ほどのケースもそうですけれども、お母さんから直接、学校のほうにもきちっと相談いただいているということでいろいろな配慮もいただけたようでありますが、そういうことの柔軟な対応も含めまして、制度のほうも改善ができればなというふうに思っております。ありがとうございます。
 続きまして、向日町競輪場でのアリーナ建設についてです。説明会でアリーナの使用率を問われまして、角田文化施設政策監から、年間120日ほどのイベントで使うということでシミュレーションをしている、スポーツゲームで現在、プロバスケットボールBリーグでホーム試合が年間30日、120日のうち30日がレギュラーシーズンの日程でとシミュレーションしているということでした。
 つまり、プロバスケットボールチームが優先で、残りを市民・その他が使うということになるのでしょうか。それから、ホームアリーナ基準、2026年・27年シーズン新B1基準ではスイートラウンジ、音響設備、照明設備、大型映像施設等が追加されておりますけれども、計画はどうなっているのでしょうか。
 また、府立大学のアリーナ建設検討中は、たしか170億円とかという予算が出ていましたけれども、今回342億円ですか、予算規模が倍増しているんですけれども、これは理由は何かあるんでしょうか、お聞かせください。

◯砂子坂孝之 文化施設政策監付理事  何点かいただきました。まず、イベント開催等でございますが、説明会のときにこちらから120日とお答えいたしました。その中で30日、Bリーグのホームゲームがある、優先というお話をいただきましたが、特段これを優先という話をしているわけではございません。その120日を考えている中で30日はBリーグの試合があるだろう、それ以外に、先ほど御質問にお答えいたしました文化イベントでありますとかほかのスポーツ、さらにはコンベンション、こういったもので120日稼働、120日の事業、イベントについて想定をしているという趣旨でございます。
 2点目につきましては、Bリーグのアリーナ基準での様々な施設というのがございましたが、それを我々念頭に置いて、今回というのは、あくまで要求水準の中でこのようなBリーグのアリーナ基準はクリアすることというようなことを言っているところでございますので、書かれている基準についてはクリアいただくということでの事業者提案を求めているというものでございます。
 最後、整備費にございましたけれども、北山エリアでのお話の170億円からの増額ということかと思いますが、やはりここ数年の建設業界をめぐる資材費でありますとか設備費、人件費、このあたりが非常に上がっているということを踏まえまして、我々支援している事業者とともに概算をはじき出したのが340億円ということでございます。以上でございます。

◯島田敬子委員  様々な機能を付加しなきゃいけないし、B1の新基準等でもVIPルームで食事を提供することができるようになるとかいろいろなことがあって、資材とか人件費の高騰だけではなく、予算規模は膨れているのかなというふうに推測をしておるんですけれども。

◯砂子坂孝之 文化施設政策監付理事  今の点につきましては、先ほど申し上げた340億円という整備費の中で、先ほど御提示をいただきましたBリーグのアリーナ基準については全てクリアするという条件でございます。
 そのほか食事の提供等がありましたが、そういったものは運営のほうに関わってくるものでございますので、340億円の整備費というのとは違う部分が、今おっしゃっている中には含まれるかなというふうには考えるところでございます。以上でございます。

◯山口勝委員長  島田委員、持ち時間があと約2分となりましたのでおまとめください。

◯島田敬子委員  はい。6月7日・9日の住民説明会にたくさんお越しになってやっぱり関心が随分高いし、先日からも議論しておりますように、説明会で向日市民から出された不安や疑問及び要望に対して、具体的な対策並びに回答を急いで行うことが必要だというふうに考えております。あくまで、周辺自治体、住民も含めまして広く示されて合意をされるよう望みたいというふうに思っております。
 そのためにも、緊急に説明会を再度行うことを求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

◯角田幸総 文化施設政策監  今、御指摘いただいた説明会の関係でございますけれども、この間、スポーツ施設の在り方懇話会で御議論いただいた状況をホームページなんかでも公表させていただくとともに、向日町競輪場の基本構想の中間案の策定時に2回、構想策定後に2回、今回2回ということで、既に都合6回の説明会を実施してきたところでございます。構想段階から細部のところまでお答えのしようがない部分があったとしても、説明会を開催し、丁寧に対応してきたところでございます。
 また、説明会に限らず議会での御審議や自治会との意見交換、ホームページのフォームや電子メールなど、あらゆる機会を捉えて住民の皆様の御意見を伺いながら、丁寧に進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

◯山口勝委員長  島田委員、まとめてください。

◯島田敬子委員  はい。アリーナ建設ありきで進めることなく、丁寧な説明と住民合意の下で進めていただきたいと要望して終わります。