令和6年2月定例会 予算特別委員会 当初予算審査小委員会 書面審査 警察本部―2024年2月28日〜島田敬子府議の質疑応答部分

◯白井利明 警察本部長  おはようございます。
 荒巻委員長をはじめ各委員の皆様には平素から警察行政にわたりまして御理解と御支援を賜っておりますことに厚く御礼を申し上げます。
 本日は、令和6年度の警察費当初予算などにつきまして関係理事者から説明させていただきます。よろしく御審議、御指導を賜りますようお願い申し上げます。

◯姫野敦秀 総務部長  第1号議案であります令和6年度京都府一般予算のうち、警察費予算について御説明をいたします。
 警察本部の歳入歳出予算説明書を御覧ください。
 まず、歳入予算でありますが、総額は歳入7ページの合計欄に記載のとおり48億9,531万2,000円を計上しております。
 次に、歳出予算でありますが、総額は歳出1ページに記載のとおり811億8,871万2,000円を計上しております。
 続きまして、主な事業について御説明いたします。
 歳出5ページを御覧ください。
 警察本部費では、4番、交番機能強化費として、交番相談員158人の配置に要する経費5億9,000万円、6番、少年非行抑止ネットワーク事業費として、警察本部及び警察署にスクールサポーター42人を配置するなど、学校や地域等と連携した少年非行抑止対策に要する経費1億6,050万円、7番、警察安全相談員設置費として、警察安全相談員18人の配置に要する経費6,771万2,000円、8番、警察行政サービス・デジタライズ事業費として、警察事務の合理化・効率化を図る総務事務システムの導入等に要する経費4,641万4,000円をそれぞれ計上しております。
 次に、歳出6ページを御覧ください。
 装備費では、2番、危機管理態勢充実・強化費として、大規模災害等での警察活動に必要な資機材の整備に要する経費1,272万1,000円を計上しております。
 警察施設費では、1番、交通安全施設整備費として、道路交通環境整備に要する経費21億1,467万9,000円、続いて歳出の9ページ、5番、宇治警察署建設費として、新庁舎第1期棟への移転及び既存庁舎解体工事等に要する経費1億8,800万円、6番、交番・駐在所整備費として、老朽化した6交番の建て替え整備等に要する経費1億6,900万円、7番、舞鶴警察署整備費として、新庁舎建設の実施設計に要する経費1億1,349万2,000円、8番、南丹警察署整備費として、新庁舎建設の基本・実施設計に要する経費7,092万円、10番、左京警察署建設計画費として、整備に向けた基本構想の策定に要する経費として400万円をそれぞれ計上しております。
 次に、歳出11ページを御覧ください。
 警察活動費では、4番、犯罪防御システム活用事業費として、同システムの運用に要する経費1億440万円、続いて歳出の12ページ、7番、危機管理態勢充実・強化費として、放射線防護資機材の点検・整備のほか、迅速な災害現場対応を行うための情報収集等に要する経費3,927万9,000円、続いて歳出13ページ、8番、特殊詐欺等総合対策事業費として、匿名・流動型犯罪グループ等の壊滅に向けた防犯カメラ捜査の迅速化・高度化等に要する経費3,500万円、9番、サイバーレジリエンス強化対策事業費として、サイバー犯罪への解析・捜査体制の強化に要する経費2,800万円、10番、ネットトラブル対策充実強化費として、ICT端末を用いた体験型ネットトラブル対策講座の実施等に要する経費1,650万円、12番、子供安全安心実感まちづくり事業費として、子どもの年齢に応じた防犯教育プログラムの普及等に要する経費1,100万円をそれぞれ計上しております。
 私からの説明は以上であります。また、第36号議案警察職員の定員に関する条例一部改正及び第37号議案京都府警察手数料徴収条例一部改正につきましても、本議案と併せて御審議のほどよろしくお願いをいたします。

 

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◯島田敬子委員  警察施設の改修について伺います。
 多くの建物が高度経済成長期の昭和40年代・50年代に集中して建てられていることから、相当な老朽化が進んでいると思います。予算案では宇治市・舞鶴市・南丹市、各署の整備費及び左京警察の計画費が計上されました。京都府公共施設等管理方針、個別施設計画にある、令和4年3月時点で耐震基準を満たしていない警察署が8棟あったと書かれているのですけれども、予算提案されてる以外に基準を満たしていない警察署はどこになるのか、また築54年の西京警察署、53年の田辺署、あと40年以上は亀岡・福知山・宮津・八幡・伏見・右京と、こういうふうに並んでおります。これらの中での建て替え予定・整備計画がある警察署はあるのか、その内容について伺います。

◯惣司匡樹 会計課長  現在耐震基準を満たしていない警察署につきましては、既に建て替え等の計画がございます宇治警察署・南丹・舞鶴、そして左京署への統合を予定しております川端・下鴨署がございます。このほか、建て替えの予定等が現在まだございませんのが伏見警察署となっております。
 以上です。

◯島田敬子委員  右京署も築40年以上ということですが、先ほどもお話がありましたように大変手狭で場所も非常に悪いんですけれども、随時築40年以上の建物なども計画を立てて整備をお願いしたいと思います。
 次に、待機宿舎です。
 36ヶ所、56棟ありますが、築30年以上が45棟、8割に上っております。総合劣化度レベル9とありました。整備中・計画中のものを除いて、これも耐震基準を満たしていないものは何か所ありますか、それから老朽化してとても入れないということで未入居の待機宿舎は何か所、どこにあるのか教えてください。

◯惣司匡樹 会計課長  まず、耐震基準を満たしていない施設でございますが、先ほどの警察署以外には元婦人交通指導員庁舎がございます。
 待機宿舎につきましては、現在未入居の部分につきましては合計7ヶ所ございます。
 以上です。

◯島田敬子委員  耐震基準を満たしていない7ヶ所の整備予定というのはどうなるんでしょうか。

◯惣司匡樹 会計課長  待機宿舎7ヶ所につきましては、耐震性のないものにつきましては今後解体等を検討していくこととしております。その他宿舎の規模によりましては、耐震改修促進法での耐震診断が義務づけられていないものもございます。こういったところについては、老朽化の部分を改修したり長寿命化等を図っていきたいと考えております。
 以上です。

◯島田敬子委員  先ほどの答弁の漏れで未入居の待機宿舎は何か所あるのですか。例えば宇治の広野では、この4月にみんないなくなりまして、これは一体どうするのかと、あるいは草ぼうぼうで、言ったら悪いですけれども、幽霊屋敷みたいになって地域からもどうなるんだろうと、こんな施設もあるようでありますけれども、この施設はどこにあるのでしょうか。
 それで、建物・空調・給排水など、設備が相当劣化し、先ほど申し上げました機能喪失というところもありますので、やはりこれも計画的な整備が必要であると思うんですけれども、その整備計画はあるのでしょうか。

◯姫野敦秀 総務部長  未入居の待機宿舎は先ほど7ヶ所と申し上げたかと思いますが、例えば今委員が御指摘の広野の待機宿舎につきましては北と南の2ヶ所ございまして、南のほうについてまだ現在も居住している状況がございます。北につきましては倉庫として利用しているという状況もございますのでそういった形で、それぞれ未入居のところもありますけれども、それぞれの状態によって様々でございます。ただ、防犯的な面でと申しますと、例えば全くの未入居になっておれば、例えば必要な囲繞措置を講じるでありますとか、あるいは雑草が生えてくるようであればそれを除去するための管理をするとか、そういった形でしっかりと管理を状況に応じて適切にやっていきたい。
 それから、設備等が老朽化することにつきましては、例えば現在その耐震性能を満たしている待機宿舎につきましては外壁だとか内装、それから棟を計画的に改修をしていくということで長寿命化の中で使っていきたいと思っておりますし、耐震性がはっきりしないようなものにつきましては例えばそこの立地の状況の中でそこの宿舎が必要であるかどうか、あるいはニーズがあるかどうかといったことも念頭に置きながら今後どういうふうに運用していくのかということを検討した上で必要に応じて耐震性能を確認するなどして長寿命化を図っていくと考えているところでございます。
 以上です。

◯島田敬子委員  緊急時の招集が必要な警察官並びに御家族の皆さんにとっても快適に暮らせるように、安全・安心のうちに暮らせるようにリニューアルなり建て替えが必要なところは早期にやっていく必要があるというふうに思っております。お話がありましたように、使用予定がない施設については防犯上も大変よくありませんので、これも跡地の活用なり検討が進められていると思いますが、住民の声なども聞きながら整備をお願いしたいというふうに思っております。計画的な整備・建て替えや先ほど長寿命化などの適切なメンテナンスによって維持していくと、これは、必要な予算、年間毎年どれぐらいの予算が必要になるのか財政の見通しもお聞かせをいただきたいと、予防保全型の修繕・改修を行って維持管理を適切に行いながら長寿命化するための年間の維持費平均がこの令和2年まで約2億円とされておりますが、来年度の予算はどういうことになっておりますでしょうか。

◯姫野敦秀 総務部長  取り急ぎ待機宿舎に関して申し上げますと、令和6年度に要求させていただいてるのが2億2,000万円余りでございます。
 以上です。

◯島田敬子委員  そのほかの全体の整備計画、例えば教育委員会などは長寿命化の対策を取りながら年間40億円までに抑えたとかという計画があって、施設整備の計画も個別施設整備計画にはあるのですよね、警察本部にはそれはないのか、それともあるのか、それをするためには一体年間どれだけの予算が必要なのかという見通しです。

◯姫野敦秀 総務部長  警察施設の維持補修及び管理費という括りで御説明いたしますと、9億3,000万円余りでございます。
 以上です。

◯島田敬子委員  いやいや、それは維持管理だけですね、建て替え・整備等も含めて。

◯姫野敦秀 総務部長  建て替え・整備等につきましては、施設費全体で見ますと20億5,000万円余りとなります。
 以上です。

◯島田敬子委員  全体計画はあるのかないのか。

◯姫野敦秀 総務部長  基本的には、例えば警察署等につきましては府民の方が利用されるということですし、交番等につきましてもそうですので、そういったものについては必要に応じて順次優先順位をつけながら改修等をやってまいりますし、また施設についても必要な新設についても現在予算をいただきまして、舞鶴市でありますとか南丹市、宇治市も順次進めているところでございます。そうした中で、あと改修等につきましても、これは老朽化が著しいところから優先的にということになろうかと思います。
 以上です。

◯荒巻隆三委員長  割当て時間が終了しましたので、おまとめ願います。

◯島田敬子委員  予算もしっかり財政当局も確保いただいて、整備を進めていただくようによろしくお願いいたします。
 終わります。