◯中村正孝委員長 休憩前に引き続き書面審査を行います。
まず、会派の残りの持ち時間を申し上げます。
自民45分、維国12分、共産12分、府民7分です。質疑並びに答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。
◯島田敬子委員 1点伺います。フードテックに関連してでございます。
国のフードテック、いろいろありますが、主要分野、第一は多様なたんぱく質資源の確保が挙げられており、代替肉、代替の魚、昆虫食、培養肉などが掲げられております。京都府が関わっているか否か分かりませんが、イスラエル企業が培養肉ウナギの販売を計画するなど、京都ブランドで名前を売ってこの分野に進出しようという動きも活発であります。時間がありませんのでこれは省きますが、今年8月の宮津エネルギー研究所の解体工事が始まってリージョナルフィッシュ社が撤退いたしましたが、2028年度再開予定のサステナブルパークにおいてNTTとの合弁会社NTTグリーン&フードなどが進出要望を出していると聞きましたが、今どのようなことになっておりますか。
また、リージョナルフィッシュ社には、京都府がプラント設備、2019年3,200万円、ゲノム編集技術開発1,400万円、危機克服対応ビジネス創出5,000万円、エコノミック・ガーデン支援事業3,000万円、総額1億2,600万円がこれは商工労働観光部のほうで出されているということなんですが、補助金を出して京都府も推進している事業でありますので、どのような成果が上がっているのか。トリガイ養殖などは府の水産にも関わる問題でありますので、その成果について説明していただきたい。よろしくお願いします。
◯川原崎尚志 水産課長 1点目、リージョナルフィッシュの解体、2028年にどうなるかって話ですけれども、私の知っている範囲でお答えしますと、関西電力のエネルギー研究所の本格的な解体工事が8月から始まりました。リージョナルフィッシュさんは、そこで研究所を持っておられましたけれども、当初の契約に基づいて、解体工事が始まるのに伴って一旦撤去をされたというふうに聞いております。また、2028年にどうされるかというものについては、今のところ私のほうではお聞きしていないという状態です。
それから、リージョナルフィッシュさんの研究成果の話でトリガイの話がありましたけれども、今のところトリガイの関係とか私ども水産関係の研究とリージョナルフィッシュさんの取組について何か関係性があるかと言われると、特段何か関係を持って活動しているわけではございません。
以上です。
◯島田敬子委員 税金を投入した中でどういう成果が上がっているのかということを聞いているわけです。時間がありませんので、この撤退した後、一体ゲノム編集魚をリージョナルフィッシュ社はどこでつくっているのかと。今オンラインショップはヒラメだけ、マグロもトラフグもありません。令和5年の日経新聞の報道によりますと、群馬県でファームドゥグループが、リージョナルフィッシュ社が提供したマダイの幼魚を陸上養殖で育てることを始めておりまして、この幼魚400匹のうち、ゲノム編集マダイがたくさん死んでしまって残りは20匹と。宮津市の陸上養殖でも寒暖差が激しいために多くが死んでしまったという話も聞きますし、トリガイの養殖はもともと非常に難しいという話も聞いたが、その辺りはいかがでしょうか。
◯川原崎尚志 水産課長 リージョナルフィッシュさんの他府県での事業成果といいますか、事業の内容については、私どものほうで把握はしておりませんので、お答えは控えさせていただきます。
また、トリガイについては、先ほども言いましたように、リージョナルフィッシュさんの取組と私ども水産課の取組が何か一緒になって行っているというわけではございませんので、それ以上お答えすることは何もないかなというふうに思います。
◯島田敬子委員 府の事業だけでも1億2,000万円と、それから国からも巨額の支援があります。地球沸騰に適応する優良な水産物を安定的に供給する目的のゲノム編集品種改良等、2020年から2022年で2億円、その後2025年から2028年度にかけては24万9,900万円、スタートアップ総合支援で3,000万円、経産省から1億円、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業27億円、私がネットで調べただけでも62億円、そして公が投資することを信頼して民間資金も67億1,000万円入っております。2025年8月27日には日本スタートアップ大賞2025農林水産大臣賞を受賞しましたので、これらについて農林水産部が知らないとは信じられませんが、本当に知らないわけですか。
◯福田純一 農政課長 リージョナルフィッシュさんが日本スタートアップ大賞を受賞されたことにつきましては、インパクトのある新規事業を創出された起業家やスタートアップを国が表彰されるものと承知しております。賞を受けた技術につきましては、水産業の持続可能性の確保に貢献する1つの選択肢となるものと考えております。
以上でございます。
◯島田敬子委員 国も京都府も、巨額の税金が投入されているのに何も把握していない、あるいはしているのかもしれないけれども言わない、そしてどこで事業を継続しているかも分からない、成果の報告もできないということ、そして情報公開もしようとしておりません。
ゲノム編集マダイは、ミオスタチンという筋肉をつくることを止める遺伝子をゲノム編集で切って機能しないようにして、ストッパーがなくなって筋肉が作られ続けて普通以上に増やすという技術、トラフグは食欲を抑制するレプチン受容体を壊して、満腹中枢が働かないのでなんぼでも食べてトラフグが大きく育つと、これを養殖していると、科学者の中には拷問養殖と言う人もいますが、この魚が海洋に逃げて生態系を壊さないか心配だから、いやいや、陸上養殖ですよということで地元の釣り船を経営する漁業者の方とかは大変心配をされております。
宮津市、丹後は、京都府民の食を支えております。もっと住民に説明すべきではないでしょうか。新しいサステナブルパークですか、ここにも進出しようとするなら説明をすべきと考えますが、どのような立場で臨むのか再度お聞かせください。
◯川原崎尚志 水産課長 サステナブルパークについてはですけれども、担当部局ではないものの、隣接する場所に水産事務所や海洋センターがありまして、そこにどんな企業が入居されるかについては今後も注視していきたいというふうに思っております。
以上です。
◯島田敬子委員 水産業の振興に海洋センターとか水産業の予算拡充が必要だというふうに思います。水産業振興費は、96万9,500万円、16漁協の実施の種苗放流事業が2,500万円、生食用カキ10万円、トリガイ育成で75万円、それから内水面水産漁業活用で340万円と水産業振興がこういうことになっておりますが、これらに比べましても一部の企業にスタートアップだと称して税金投入をして責任を取らないということは非常におかしいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。京都府漁業の振興・発展のために課題と今後の努力方向を述べてください。
◯川原崎尚志 水産課長 リージョナルフィッシュさんが獲得された資金に比べると確かに桁は少ないかもしれませんが、府議会のほうで認めていただいた予算を最大限活用する形で内水面、それから海面の漁業振興に今後も取り組んでいきたいというふうに思います。
◯島田敬子委員 これも、トランプ大統領が世界にゲノム編集食品大号令をかけてきましたけれども、アメリカが最初に作ったゲノム編集大豆は失敗して会社は倒産、そしてEUでもいろいろと議論があってなかなか進まない。世界で唯一ゲノム編集の魚とか、あるいはトマトを売っているというのは日本だけなんですよ。これは、先程ありましたけれども、食の安全・安心、京都府と日本の食料、子どもたちの未来にも関わる重大問題でありますので、こうした事業は農林水産部としては慎重な検討が要るのではないかと思いますが、お答えください。
◯福田純一 農政課長 ゲノム食品の活用についてございますけれども、このゲノム編集食品につきましては、厚生労働省に届出をされた後、審査会の審査を受けることになっております。また、その取扱いについては、流通の実態や諸外国の状況を踏まえまして国で検討されておりまして、安全性につきましても厚生労働省との事前相談ですとか届出の際に国で指導されているところでございます。京都府といたしましては、府民の皆さんが正確な情報を入手されまして、購入時に適切に判断できるよう情報提供のほうに努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯島田敬子委員 ゲノム編集技術の開発そのものは2人の女性の学者がされて、確かにノーベル賞も受賞されて、医学など遺伝子研究分野では活用が期待されますが、これを食料の分野でイケイケと進めているのは日本だけです。厚労省は、安全検査は必要ないとする立場で、届出だけでこれをゴーサインを出しております。
規制緩和によるイノベーションを進めたい政府が一部の使用については任意で届出のみでいいとして、安全検査は必要ない、さらに消費者にゲノム編集であるという表示義務もない、消費者が知ることができない、これを本府は適切だとする立場であることは重大だと思いますが、これは食の安全・安心にも関わって、先程も議論がありましたので、もう一度お答えください。
◯中村正孝委員長 福田農政課長、残り30秒となっておりますので簡潔に御答弁をお願いしたいと思います。
◯福田純一 農政課長 先ほども申しましたように、京都府といたしましては府民の皆様に正確な情報を提供させていただいて、購入時に適切に判断していただけるよう説明会等を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯中村正孝委員長 島田委員、時間が来ておりますので、取りまとめをしていただきますようお願いします。
◯島田敬子委員 支援がなければ成り立たない事業、地元市民をないがしろにしてきた企業に肩入れをされるようなことは京都府はしないと信じております。宮津市の貴重な自然を壊すようなことはやめて、地元水産業の振興のために御努力をいただきたい。
以上で終わります。
