令和6年9月定例会 文化生活・教育常任委員会及び予算特別委員会文化生活・教育分科会2日目―2024年9月27日〜島田敬子府議の質疑応答部分

所管事項(教育委員会)

 委員会の所管事項(教育委員会)について質問・答弁が行われた。

 

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◯島田敬子委員  ありがとうございます。私のほうからも体育館のエアコン設置の件でも要望しておきたいと思います。
 この委員会でも昨年も自民党をはじめ全ての会派から、決算特別委員会、予算特別委員会も含めまして高校の体育館にエアコン設置の要望が出ておりました。そのときは、具体的な答弁がなかったですが、先ほど手法・方法を検討していきたいという初めての答弁がありましたので喜びたいというふうに思うんですけれども、現在、調査を始めておられるのか、設置をするのにはどれくらいの予算が考えられるのかなども含めて検討されているのでしょうか。

◯石田英樹 管理課長  体育館の空調設置でございますが、ただいまありましたとおり、我々は今、他府県で先進的に先に設置しております事例を実際に見させていただいているところでございます。また、先進的にやっているところを見させていただいていますけれども、ただいま様々な手法がございます。例えば、先日の京都新聞での報道でもありましたとおり、スポットクーラーを設置しているケース、また空調のやり方につきましてもガスであったり電気であったり、また災害のことも考えた避難所としての、そういったところもございます。それによってまた費用も当然変わってきますので、我々といたしましてはどのような形でやっていけるのか、期間、経費をそれらに加えて研究を重ねているというところでございます。以上でございます。

◯大路達夫 教育次長  補足いたします。
 今、初めてその表明をしたというふうに評価をいただいたようですけれども、私ども考えておりますのは、体育館の空調のみではなしに、今回御指摘いただいております特別教室でありますとか、あるいはトイレの洋式化もまだ半分程度、あとは今、「探求」に力を入れておりますけれども、そういったメディアルーム、あるいはICTを進めております情報関係のリテラシーを高めるような、そういうICTの教育を高めるような施設、全体の中でそれぞれ検討をしておりまして、以前から体育館空調を検討していないということではなく、特にコロナ禍でがんがん窓を開けてかけておりましたので、キュービクルも結構くたびれてきておったり、体育館空調は学校全体の電気設備も含めて検討していかなくてはいけないという中での1つの検討でございます。
 もとよりこの間、本当に暑さが昔と違いますので、この点について議会の総意としてもお求めいただいている内容だとは承知して受け止めております。もちろんこのことも特別教室もほかのトイレもそうですけれども、各学校が私学との関係でちょっと見劣りするんじゃないかという御指摘はもう本当に生徒、保護者の皆さんからもいただいておりますので、このことを受け止めて、今後、高校あるいは特別支援学校もそうですけれども府立学校の施設をどう整備していくのか、これについてはそれも1つとして考えていきたいと思ってございます。以上です。

◯島田敬子委員  電気容量がどうとか財政上の問題とかいろいろおっしゃっておられまして、議会の総意として受け止めて頑張るということですので、応援していきたいというふうに思っておりますし、現場から細々と要望も上がっていると思いますので、ぜひ推進の方向で頑張っていただきたいと思います。
 府立高校改革についてですが、本会議答弁で、今年度中に学校廃止の見直しを検討する、順次地域別の実施計画を策定するとのことでした。検討のスケジュールとか実施計画策定のめどはどうなっているのか、また地域ごとの住民説明会なども開催する必要があると考えますが、いかがでしょうか。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  高校改革についてですけれども、お答えさせていただきます。
 まず、この高校改革の地域ごとの実施計画につきましてですけれども、まず優先度。地域によって事情が異なっておりますので、緊急性優先度、それから適切な時期等を見定めまして段階的に策定、公表していきたいなというふうに考えております。
 公表につきましては、基本的には普通科の通学圏を基本的な地域別の単位としながらですけれども、制度の変更ですとか各学校の特色といったような教育内容に関わることにつきましては、複数の地域で同時にこれを発表していくというふうなことも考えておりますし、また同一地域におきましても、計画期間内に複数回に分けて実施計画を公表させていただくというふうなこともあろうかというふうに考えております。以上です。

◯島田敬子委員  といいますと、昨日は系属高校のお話が出ましたけれども、検討したところから順にというふうな、この地域で普通科はどこ、定時制はどうとかというふうに、まとまった形ではなくて意見がまとまったところから順次発表、公表ということになるんですか。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  これは、先ほども申し上げましたけれども地域によって抱えている事情とか課題が異なってきますので、まず全体枠をお示ししてというふうな形では進めることができないなというふうに考えております。ですので、地域ごと、教育手法ごとというふうな形で順次、考えていきたいというふうに考えております。

◯島田敬子委員  先ほどの地域ごとの住民説明会とか、その点はどうでしょうか。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  失礼しました。計画策定しました段階では、説明会等は順次、丁寧に行っていくというふうに考えております。

◯島田敬子委員  よろしくお願いいたします。
 入学者選抜制度の見直しについてですけれども、本会議で前川教育長から、2027年度入学から前期、中期を一本化して、私立学校入学試験後の2月中下旬に実施することを見直しの基本方向としていく旨、答弁がございました。
 前回見直しから10年以上が経過して、中学生や保護者の学校選択のニーズが変化したとの理由を述べられました。課題として、前期選抜と中期選抜ともに同じ学校を志願している生徒が多く、同一校を2度受験することによる中学生の負担、この軽減を望む声、また早くに合格を決めたいという中学生や保護者が多くなっていることが進路選択に影響を及ぼしていること、選抜ごとで学科等によって募集割合が複数設定されており複雑であることなどを挙げられました。
 私どもの議員団といたしましては、3段階選抜の導入時から問題点を指摘してきました。何回もチャレンジできるという謳い文句で改変した3段階選抜の結果、初年度から前期選抜不合格者が7,112人、翌年度は6,436人など、合格者よりも不合格者がはるかに多い異常な入試制度になりました。その後も、最近では半々ぐらいですけれども。また、保護者からは前期選抜で不合格になった生徒が中期選抜で同じ学校を受験している、合格するのならなぜ何回も選抜を行う必要があるのかという声とか、前期で不合格の生徒が中期を受けることができるけれども、もう落ちたくないので出願辞退、受験辞退が相次いで、私学に流れる生徒がある。駄目もとということで受験したけれども、予想以上にショックが大きくて不調を来し、家に引き籠もっている生徒も出ておりました。ということで、思春期の子どもたちの心を傷つける、そして振り落とすための入試制度、競争主義と自己責任を押しつけるような入学選抜は一刻も早く見直していただきたいということを求めてきましたので、今回の見直しは歓迎するものであります。
 そこで伺うのは、改革の方向性として、今年度中に新しい制度案を示して改定するとのことですが、制度の詳細は具体的にはどのような検討を進める考えか、また中学生・保護者の意見を聞くとのことですが、どのような形、どのような場で声を聞くのか、あるいは私学との意見調整はどうなっているのか、お聞かせください。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  まず、説明の方法につきましてですけれども、これは私どもと京都市教育委員会が共同して開催しておりますので、京都市教育委員会のほうとも協議をしながら定めてまいりたいというふうに考えております。
 それから、今年度中に制度案を示させていただきまして、先ほど申しましたようにちょっと方法はこれから検討しますけれども、中学生や保護者の意見も聞いて最終案を固めていくというところは変わりございません。
 あともう1つ、私学との調整ですけれども、これは公私協(京都府公私立高等学校協議会)という協議会を行っておりまして、そちらのほうで受入体制についても私学とも一緒に考えておるところもございますし、受験の人数配分等に関しましても私学のほうとは十分協議をしながらやっていると。入試の時期に関しましても、私学の入試の後に公立高校の入試を構えていくというところでお話は進めておるというところでございます。以上です。

◯島田敬子委員  中学生や保護者の意見を聞くということで大変よいと思いますが、どのような形、どのような場を持とうとしているのか、検討状況をお聞かせください。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  その方法も含めて今、検討しているところで、まだ何も決まっているわけではございません。以上です。

◯島田敬子委員  ぜひ聞いていただきたいと思います。
 現在、前期と中期の試験のやり方が違いますが、それを一本化するということは、これまでの中期選抜の5教科共通試験というような方法で統一されるのかどうか、お聞かせください。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  そのあたりの細かいところも最終、これから検討して決めていくというふうなことになってございます。以上です。

◯島田敬子委員  セーフティーネットとして複数志願制度による選抜を継承することも、教育長は言われましたが、このあたりはどういうことでしょうか。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  それも維持しながら、制度はいろいろと考えてまいりたいと考えております。

◯島田敬子委員  複数志願制度の選抜を継承するということになると、前期と中期とバラバラでは矛盾というかできないと思うんですね。そのあたりはどうでしょうか、お答えができないということですか。

◯橋長正樹 高校改革推進室長  一本化というのが今回の大きな特徴でございますので、従来やっておりました中期選抜のよいところは維持をしていくというふうに考えてございます。以上です。

◯前川明範 教育長  今、答弁させていただいたとおり、検討中は検討中なんです。様々な現場の御意見とか、それから京都市さんとも協議しておりますし、我々としてはやっぱり公立高校の入試である以上、セーフティーネット、ここをしっかり大事にしたいなと思っております。
 もう1つ、入試の方向性としましては、多様な入試形態。今、前期のほうは、例えばスポーツ関係、面接、小論文、様々な形で学力だけではない入試を行っております。中期のほうはいわゆる学力選抜になっています。単に学力だけで高校の合否が決まるということではなくて、その多様な選抜方法も継承したいなというふうに思っております。ところが、時期を1つにまとめますとなかなか様々な課題がやっぱりございまして、それをどうすればできるだけ現場の学校、受験する生徒さんの負担を少なくしながら、実施できるのかというのを今、検討しているところでございます。

◯島田敬子委員  中期選抜のいいところは維持していくということでありますが、多元的な評価尺度による選抜の継承、つまり今、お話があった前期選抜で学力検査と内申書と小論文と実技試験、学校で試験問題を作っておられますよね。そういうことに加えて、学科ごとの配点が変わる。非常に複雑で、それも継承する、セーフティーネットも継承したいと。これは一体どうなるのか、生徒に負担がないようにということですけれども、本当にいろいろな課題があって、中学生をお持ちのお母さん方も全く分からないというのが現状です。
 本当に分かりやすい制度にしなければいけないし、負担も軽くしなくてはいけないし、学校現場は前期選抜で学力検査と実技があったら2日間にわたって行っていたわけで、中期・前期で1日に一本化ということになるとやっぱり学校現場の体制を整えないととても無理だという声も聞いているのですが、そのあたり、もうちょっと方向性を何か示していただけませんでしょうか。

◯前川明範 教育長  今の現行の入試制度は、様々な制度設計時にニーズを受け入れる形で設計しました。ニーズ自体は、やっぱりいろんなニーズがあるんですね。先ほど申し上げたように、学力だけで判断してほしくないとか、例えば高校ですから部活動でこの学校に行きたいですとかやっぱりいろんなニーズがあるわけです。そのニーズにできるだけ応えようと思うと、現行のような複雑な制度になってしまったというのが正直なところでございます。
 それをどう整理しつつ、できるだけニーズに応えていく。例えば、委員から御指摘のありました学校の独自問題ですね。学校がそれぞれで独自で作っている、一部普通科系の専門学科なんかが導入している、これは新聞にも取り上げられましたけれども、こういうものを実施している高校側は継続したいというふうに希望を持っておりますし、それをどうやって整理していくかということが本当にこれからの課題でもあり、そしてできるだけニーズに応えていきたいという思いを持ちながら、しっかり整理していきたいと思います。
 保護者の方とかがどんな制度になるんだろうという御不安を持っておられるというのも、よく分かります。そのために、これまででしたら、中学2年生段階で新しい制度発表をさせていただいておりました。中学2年生が高校入試を受けるとき、ですから1年半ぐらい前に発表させていただいていたのをさらに期間を1年延ばして中1の段階で発表させていただくということを考えているところでございます。
 具体的なことが本当にまだまだ検討中でございまして、お答えできないのが申し訳ないですけれども、しっかりとニーズとバランスを考えた制度にしていきたいというふうに思っています。

◯島田敬子委員  制度のニーズということでありますと、教育委員会が、魅力ある府立高校づくり推進基本計画策定に関して3年度にわたって高校生自身のアンケート調査も行われました。学校選択の理由で一番多い全日制普通科では、「自宅に近いから」「通いやすいから」が一番多くて、あとは「合格できそうだったから」それから「入部したい部活がある」とか「学校の雰囲気がよさそうだから」が多いんですよね。これを踏まえた学校配置や選抜制度にするべきではないかというふうに思うわけであります。
 この点、地域社会を担う人材を地域で育てる、地域に根ざした学校をつくるという点でも、規模が小さくなった学校も含めて、これは廃止してしまいますと非常に地域がさびれていきますし、北部では既に少人数学級を進めておられますけれども、地域の高校を残して少人数学級を実現して一人一人に行き届いた教育を実現するというようなことで、そうした高校制度改革と一体で入学者選抜制度についても地域の学校で学べるような選抜制度を構築していただきたいというふうに思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

◯前川明範 教育長  入学者選抜制度もそうですけれども、学校の配置が、特に今、中北部でこれまでできるだけ小規模になっても持ちこたえてきたわけですね。これからはさらなる少子化が進んでまいりますので、一定どうしていくのがいいのかということを検討しなければならないというふうに思っております。
 本会議で御答弁させていただきました「見直しを発表する」ではなくて、見直しに当たっての考え方を今年度中に固めさせていただきたいというふうに思っております。その際には当然地域間、いつも申しております南部地域と中北部地域では少子化の状況も違います、通学時間も違います。様々なことを踏まえて、その考え方というのをお示ししていきたいというふうに思っておりますし、入試制度については、委員御指摘のありました通学時間、学校が家から近いというこのニーズが確かに多うございました。ただ、一方で、学校の特色に関することは細かい項目ごとに聞いておりましたので、一つ一つは大きな数字になっておりませんでしたが、特色ということでくくりますとやっぱり圧倒的に多い希望がございました。
 ですので、学校の特色をしっかりと出す、特色と申しますか魅力化ですね。ここをしっかり図りながら、通学圏の中で子どもたちが一定通える学校をしっかりと確保していくということは基本かなというふうに考えております。以上でございます。

◯島田敬子委員  やっぱり通学時間があんまり長くなりますと、京都府内の高校生の平均通学時間が往復98分で全国は87分、12%上回っていて、日本精神神経学会が、通学時間が1時間を超えると鬱症状リスクが1.6倍、大人になってから精神疾患の発症につながることがあり、暴力や自殺との関連も指摘されるような大変な調査結果が出たりしまして、部活動もできなくなると友達関係も希薄になるし、やっぱり通学時間が長いといろいろと負担が大きいというふうに思うのですよ。やっぱり地域の学校で学びたい、この声を大事にしなければいけないと思うんです。
 特色問題では、この府教委の懇話会で中学校の校長先生が異口同音に
「課題意識を明確に持っている子は専門学科を目指し、そこに行かない大多数は普通科に進学を希望する。そういう中で普通科の特色があり過ぎるのもどうかと思う」
との発言もあって、現場の実感で子どもをつかんでいるなというような声も伺っております。
 特色化といいますと、難関大学を目指す普通科系専門学科などには重点支援枠で1校に1,000万円とか特別の予算をつけて、先生方も多く配置するなどの教育格差をつくってきたというそういうこともこの際、指摘をしておきたいと思うのですが、先ほども出ましたけれどもそういう教育改善とともに、何度も言いますけれども、子どもたちのニーズに応えて希望者全員が地域の学校で学べるようにぜひ検討していただきたいというふうに思います。以上で要望に代えたいと思います。