『2021年春のナースウェーブ』オンライン集会にて開催

5月15日、京都「春のナースウェーブ」がオンラインで開催されたので、参加させていただきました。
日本赤十字看護大学の川嶋みどり名誉教授が、
「コロナ禍の今だからこそ看護の原点を考える」
をテーマに講演しました。

もうすぐ、90歳になられる川嶋さん。
私も現役時代には、職場の仲間たちと共に、より良い看護の実践や看護師確保法制定の運動などでよく学ばせていただきました。
今も変わらず、現場の看護師たちを励まし、より良い看護の実践目指して研究活動などにも取り組まれている事に励まされました。
「犠牲なき献身こそ、真の奉仕」
とのナイチンゲールの言葉を引き、
「個人の努力や善意だけでは解決は不可能。
看護の原点に照らして、勇気を持って発言する責務が、看護師にある」
とのお話でした。
終始、感動。
あー、やっぱり、私は看護師だったんだーって、
そして、看護の心で政治を変えるんだ!
って決意した初心を思い返しました。

医療の現場からの4人の看護師さんの発言にも勇気をいただきました。
京都医労連が取り組んだ看護師さんなどのアンケート結果の報告も。
PCR検査だって6割を越えるナースが受けられていない、
医療用マスクも1週間に1枚しかない、
昨年末にボーナスカットされた職場が半数もあった、とのことでした。

今年2月からの第4波、COVID-19(新型コロナ)感染症患者急増により、
在宅や介護施設での死亡、医療の手も看護の手も届かず、
失われていく命が増え続けている事に、
心底から、政治の無策への怒りが湧いてきます。

大阪、兵庫で、在宅や介護施設での死亡が増え続け、
とうとう、京都でも20代の1人暮らしの方が、入院治療を希望したにもかかわらず、
入院することが叶わないまま、自宅療養中に亡くなられました。

どこに問題があったのか、しっかり検証する必要があります。
そして、今日5月16日の重症者ベッド使用率は8割を超えています。
医療の仲間たちとともに、声をあげ、がんばらなければいけません。