京都府防災会議が開催され、傍聴しました。
SPEEDIによる、高浜原発で原子力事故を想定した放射能物質拡散予測が報告されました。
吸入による甲状腺被ばく等価線量(核種ヨウ素)による小児被ばく甲状腺の24時間積算線量の分布図、外部被ばくによる実効線量(核種セシウム)セシウム137による外部被ばくの実効線量24時間積算線量の分布図で、3月2日22時・雨ときどき曇り・北の風・風速4.4メートルのデータで、右京区をはじめ京都市内まで拡散している図です。予想はしていましたが、原発1基だけの事故想定でこれ、セシウムは半減期が30年、堆積していくことを考えると背筋が寒くなりました。報告された専門家も「驚いている」と発言されていました。
なぜ、このような作業を国も府もやってこなかったのか? 京都府議会質問で重ねて要望していましたが、やっとデータが出たもの。 経済産業省との交渉の際、SPEEDIの計算範囲が92km四方の計算が出来るという事実をお聞きしましたが、府庁の中のデータは10km四方しかないことを確認していました。
そのSPEEDIの情報は今回のものも広域予測の部分は地形データー整備も不完全なデータのようです。しかし、少なくとも、20km・30kmの同心円の防災計画は役に立たないことがはっきりしました。改めて防災計画の見直しが必要です。
しかも、またまた、国では新しい『MACCS2』による原子力発電所ごとの予測を実施する予定であり、都道府県も市町村も振り回されるばかりです。