所管事項(府民環境部)
委員会の所管事項(府民環境部)について質問・答弁が行われた。
◯島田敬子委員 お願いいたします。男女共同参画に関する年次報告が出されました。何点か伺います。
男女共同参画センター(らら京都)の業務概要等も勉強させていただきました。コロナ禍において孤独やストレス、経済的不安など様々な困難を抱える女性の不安に応えた相談、あるいは関係機関と連携してお取組をいただいていると思います。令和3年8月1日からは女性つながりサポート事業を、相談事業も拡充されてお取組をしていることを承知しておりますが、どんな特徴があるのか、そして体制を拡充して、どのような成果が上がっているのかお聞かせください。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) つながりサポート事業につきましては、これまでから行ってきました行政が行う相談だけではなく、民間の専門機関のお力も借りながら一緒にやっていこうということで開始したところでございます。
これまで、なかなか行政に足が向かなかった方々も民間の相談機関のほうに行っていただいたり、今年度は9月からSNS相談も開始してございますので、そちらのほうでは若年層の方の相談も入ってきているというような状況でございます。
◯島田敬子委員 このつながりサポート事業の相談が増えて、相談件数も増えているわけですが、民間の専門機関というのはどのような機関なんでしょうか。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 令和3年度から御参画いただいているところは、お名前を挙げますとウィメンズカウンセリング京都様であったり、葵橋ファミリー・クリニック様であったりというところに御参画をいただいているところでございます。
また、令和4年9月から始めましたSNS相談では、NPO法人エンパワーメントかながわ様のお力をいただいております。
◯島田敬子委員 そういう民間団体とも協力をしながら総合的に対応するというのは重要ですが、京都府としてやっぱりしっかりと現状も分析しながら、今後の課題整理、拡充方策、計画も立てていかなきゃいけないと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) この相談事業を開始いたしまして、やはり女性の相談が複合的であったり、いろんな事象があるということを感じているところでございまして、相談を受け止めるだけではなくて、そこからどういうふうに支援していくか、その支援の先にはやはり行政が担う場面も出てまいりますので、そこのところを今後どういうふうにやっていくかというところは、皆様と御相談して取り組んでまいりたいと思ってございます。
◯島田敬子委員 引き続きお取組をいただきたいと思います。
男女共同参画に関する年次報告書の中のセクシャルハラスメント、マタニティハラスメント等の防止対策で、男女共同参画課として企業の管理職、人事担当者向けのハラスメント研修が行われていますが、この間の取組と成果についてお聞かせください。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 企業におけるハラスメント対策に関する研修につきましては、企業の人事担当者であったり、経営者が参画される機会をハラスメントの研修に一部使わせていただくような形を取ってございまして、やはり人事担当者であったり、経営者がハラスメントに関する意識をしっかり持っていただくということに取り組んでまいりました。
◯島田敬子委員 成果については。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) この間、職場におけるハラスメントに関しましては、法整備も順次変わってまいりましたので、その都度、法律の改正であったり、企業として取り組まなければならないことを周知する機会になってきたかというふうに感じているところでございます。
◯島田敬子委員 ハラスメントという規定の問題についても、立場立場によって本当にいろいろあると思うので、大変難しい課題にもなっておりますけれども、やっぱりお一人お一人の個性もしっかり生かされるような、そして真の意味での男女共同参画へと引き続きお取組をいただきたいと思います。
京都府の総合案内相談センターなどに、この職員や府民からパワハラとかセクハラなりの被害者の方の相談があったり、訴えた場合の京都府の基本的な対応のルール、男女共同参画課としてのルール等は、どのようになっているんでしょうか。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 府民の方から寄せられた場合には、まず、その府民の方々が職場における何かハラスメントの御相談であった場合には、所管をしております商工労働観光部のほうにおつなぎをいたしまして労働相談などを御紹介しているところでございます。
それ以外の場合には、まず、その方の御相談の内容を受け止める相談先を御案内しているというような現状がございます。
◯島田敬子委員 令和3年度で23,299件、メール・電話等も含めて、あるいは直接の来訪も含めてたくさんの御相談がありますが、先ほどおっしゃったような関係機関へつなぐ対応の責任者やルールはどうなっておりますか。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 先ほど申し上げた女性つながりサポート事業につきましては、ハラスメント以外も含めて女性の人生相談のような入り口から入られる方もいらっしゃいますので、その相談内容に関しましては、受け止めた相談機関が秘密厳守で行いますということで当たっていただいておりますので、それぞれの相談内容はそこの相談機関に委ねているというのが現状でございます。
◯島田敬子委員 特にルールはないということですか。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) ルールはないといいますか、相談内容はそれぞれ固有のものがございますので、その相談を受け止めた機関の、例えばプライバシーポリシーであったり、そういったところを遵守いただいているというようなことでございます。
◯島田敬子委員 相談に当たる方のスキルアップも、ぜひ行っていかなきゃいけないと思うんですが、今回の副知事の問題で、今いろいろと調査も行われているところでありますが、男女共同参画課としてはどのような関与をされたのか。そして、報道によりますと副知事が被害者に対してメールを直接送るなどの対応がなされている、この対応はいかがなものかと思います。一般的にこうした対応はあってはならないと思うんですが、見解を伺いたいと思います。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 今回、お尋ねの副知事の案件につきましては、今、調査委員会を立ち上げて検討されるとお伺いをしておりますので、この場でお答えをすることはございませんけれども、一般的なハラスメントということで申し上げますと、ハラスメントはやはり対人関係の中で起こり得るものでございます。それは、女性から男性の場合もございますし、同性同士の場合もございます。その場面とかその関係性において、個々の事由がございますので、それぞれ丁寧にお話を伺って対処していくというのが基本的なところではございますけれども、女性が被害に遭われるということが多いという現状は承知しておりますし、また、その被害に遭われた女性が声を上げにくいというような現状があるようなことは、課題として解決していかなければならないというふうに思ってございます。先ほど申し上げました女性つながりサポート事業も、その一翼を担うものとして位置づけておるところでございます。
◯島田敬子委員 被害を受けられた方が苦痛を訴えてらっしゃるところに当事者が直接メールというふうな対応自体が、一般的には二次被害も起こすというようなことから、そのような対応はされていませんよねと、そのことをちょっと確認しておきたいんですけれども。
◯木村真子 府民環境部副部長(男女共同参画担当) 被害・加害というところを特定するまでのプロセスというものも必要になってくるかというふうに思ってございますし、精神的苦痛をどのように受けられたかという状況にも応じて対応することが必要になってくるかと思いますので、一般的にこうあるべきだという、それだけが全てというような形にはならないのかなと、個別事情によってくるのかなというふうに思ってございます。
◯島田敬子委員 もうこれ以上言いませんけれども、一般的にやっぱりハラスメント対応の原則からは少し外れているというふうに思います。その辺の対応も含めまして、経過も含めて総括をして、府民的にも対応いただくことを求めておきたいと思います。
終わります。