令和4年6月定例会 府民環境・厚生常任委員会(2日目)―2022年7月14日〜島田敬子府議の質疑応答部分

報告事項

下記の議事について報告が行われた。
 ・京都府循環器病対策推進計画の策定について

◯長谷川健康福祉部長  それでは、健康福祉部関連1件の報告をさせていただきます。
 通知をお送りしてございますが、「令和4年6月府議会定例会府民環境・厚生常任委員会提出資料(報告事項)」と書かれている資料により、健康福祉部から1件報告申し上げます。
 1ページの表題に「京都府循環器病対策推進計画の策定について」と記載されております資料を御覧ください。
 計画の趣旨は、国の循環器病対策推進基本計画に基づき、本府の対策を推進するための法定計画を策定しようとするものでございます。計画期間は、京都府保健医療計画の計画期間と整合を図るため、令和4年度から5年度までの間としております。
 計画の構成案は、国の循環器病対策推進基本計画に基づき、大きな項目の1つ目は循環器病の予防や正しい知識の普及、2つ目は保健、医療及び福祉に係るサービスの提供体制の充実としており、2つ目の項目の中に 1)から 10)までの小項目を置くこととしております。
 今後のスケジュールでございますが、9月定例会で中間案を御報告後、パブリックコメントを実施した上で、12月定例会で最終案を御報告させていただく予定としております。
 健康福祉部からの報告は以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

◯島田委員  京都府循環器病対策推進計画の策定について伺います。
 今回の策定の狙いですが、国の循環器病対策推進基本計画は随分前に策定されて、今ここで策定される国の狙いと、それを受けた京都府の狙いは何かということをまずお聞かせください。

◯東原健康対策課長  循環器病計画の策定趣旨ですけれども、まず国のほうにつきましては、健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病、その他の循環器病に関する基本法というものが策定されて、令和2年10月に計画が策定されております。脳卒中、心疾患などの循環器病というのが死亡順位でいきますと、癌に次いで第2位ということでありまして、また介護が必要になったという主な原因の約2割を占めていると。
 このような状況から健康寿命の延伸を図るということと併せて医療及び介護の負担の軽減を図るということから対策を進める必要があるということで策定するものでございます。
 以上でございます。

◯島田委員  既に京都府でも部会を設置されて検討も始まっておりますが、出されている資料を見ますと、京都府の平均寿命が全国と同様に経時的に延伸して、僅かながらであるが全国より長いけれども、本府においては平均寿命と健康寿命の差が全国と比べて長くて、不健康でいらっしゃるという大変残念な結果になっています。京都府の循環器病の現状、特徴、それから脳卒中あるいは心・血管疾患の京都府の特徴というものはどういうことになっているのか。
 京都府と言っても地域的にもいろいろ差があると思うんですけれども、京丹後で木村さんのお名前も出ましたが、長寿の地域があって府立医科大学でも研究が進められて、いろいろ食生活等の観点から取組があるんですけれども、こうした従来の取組等も合わせまして、今回わざわざ計画をつくる狙いというのか、京都府の現状と課題についてちょっとお聞かせください。

◯東原健康対策課長  まず、循環器病の京都府の状況でございます。
 京都府の脳血管疾患のほうで言いますと、人口10万対の年齢調整死亡率、平成27年になりますけれども、そちらは全国と比較しますと男女とも低い状況になっております。一方、虚血性心疾患につきましては、男女とも全国と比較して高い状況になっております。
 今、委員御指摘の京都府の課題ということですけれども、循環器病につきましては発症が急性なものも多いと。また命に関わるような重要な事態を招くこともあるということですので速やかな救急医療体制の充実ということと、あと脳卒中などでは障害等の後遺症が残るということで生活に影響を及ぼすことがあるということですので、急性期のみならず回復期、維持期、生活期におけるリハビリ体制の充実もしっかりと取り組む必要があると考えております。
 以上でございます。

◯島田委員  京都府の保健医療計画等に基づく圏域ごとの改善すべき健康課題、重点項目は既にあります。加えて今おっしゃった命に関わるようなという点では、救急医療と後のリハビリということの重大性はもちろん分かるんですけれども、予防という点で、やっぱり北部だと塩分を取り過ぎているとか運動が少ないとか、もう既に指摘されていて、健康診断も結構、北部のほうは特定健康診断の率は高いのに直らないとうこともあります。
 それから、12月の会議の中では健康寿命のための健診の取組で、食生活の管理等も重要だというふうに書いてあるんですが、この概要を見ておりますと、そこはあまり出ていないので、そこら辺はやっぱり重要かなというふうに思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

◯東原健康対策課長  今、委員の御指摘は、食生活のほうの影響もということかと思いますが、塩分の摂取量について健康対策課と保健所が各市町村とも協力して、府民の皆さんに対して適正な塩分摂取量がこれくらいだというような形で啓発事業等に取り組んでいるということであります。
 以上でございます。

◯島田委員  総合的に対策を打っていかなきゃいけないし、早期発見・早期治療でいきますと、やはり命を守るという点では救急医療ももちろん大事です。しかし、お金の負担で病院に行けないという受診抑制は取り除かなきゃいけないということと、それから公衆衛生上やっぱり市町村の保健師さんと連携した食生活改善の取組とか、基本的な公衆衛生上のそういう大きな役割というか責任があるというふうに思うので、そこら辺りはしっかりやるべきだということで指摘をしておきたいというふうに思っております。
 今後の部会等の開催スケジュールとかを少しお聞かせいただいて、終わります。