令和3年9月定例会 予算特別委員会 府民環境・厚生分科会―2021年10月6日〜島田敬子府議と光永敦彦府議の質疑応答部分

審査依頼議案

下記の議案について審査が行われた。
・第17号議案「令和3年度京都府一般会計補正予算(第15号)中、所管事項」

◯長谷川健康福祉部長  それでは、健康福祉部関係の審査依頼議案について御説明申し上げます。
 お手元の説明資料、審査依頼議案の1ページをお開きください。第17号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第15号)のうち、健康福祉部所管分についてでございます。
 今回の補正予算では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策費として、2億円の増額補正を行うものでございます。
 事業内容でありますが、新型コロナウイルス感染症対策に御尽力いただいている医療従事者等をねぎらうため、京都府新型コロナウイルス感染症対策応援寄附金を活用し、患者、受入れ医療機関に対して応援金を交付するものでございます。
 以上が審査依頼議案の概要でございます。どうぞよろしく御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◯光永委員  連日お疲れさまでございます。
 まず、この2億円ですけれども、交付対象を主要事項で見ていると、10月1日現在において、感染症患者を受け入れている医療機関というふうになっていますけれども、これは対象はどれぐらいあるでしょうか。

◯安原医療課長  対象の病院ですけれども、現在、コロナ、入院受入れしていただいておる病院を対象に、今回の事業を実施していく予定にしておるというところでございます。

◯能勢委員長  件数は。

◯安原医療課長  失礼いたしました。一応、今、現時点で45病院、9月10日から病院のほうで受け入れていただいておりますので、そちらのほうを基本に考えているところでございます。
 以上でございます。

◯光永委員  10月1日現在において受け入れている医療機関というのは、病床を確保している医療機関のことなのか、現に受け入れている医療機関なのかというのは、そこはどちらでしたか。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  10月1日現在で病床を確保いただいているところということを考えてございます。

◯光永委員  わかりました。
 とすると、この対策費、これ、原資は本当に府民の皆さんからの寄附金ということで、本当にありがたい限りだと思いますが、それを有効に活用しようとしたときに、この1年間、令和2年以降の実績なんかを見させていただくと、これは受入れ病床を確保している医療機関に1億8,170万円余、そして年末年始の受入医療機関、そしてさらに子どもたちに5,000円の図書カードという、こういうことを言われていたと思うんですけれども、金額の関係で受入病床を確保しているところだけということになるのかもしれませんけれども。
 これは元々去年は国の慰労金がありましたよね。あの時は、一応都道府県が指定する医療機関で、最高20万円、これは感染症対策、コロナ対策を直接診療してはるところが20万円とか、それ以外が10万円で、その他の一般医療機関、訪問看護ステーションとかは5万円とか、1人ずつ配られたと思うんですけれども。去年の京都府の寄附金に基づく制度も、受入れのところだけで、しかし受け入れてなくて発熱外来やられているところとか、検査をやられているところとか、かなり去年増えてきましたよね。そうなってくると、結局、ずっと2年間以上、緊張で現場で支えていただいておりますし、国の慰労金も今のところ1回こっきりで、全員渡ったかもしれませんけれども、京都府でお願いした関係の経過で言うと、受入病床だけというね。ここは、金額的なことがある、寄附を使うからということで言うと金額的なことがあるのかもしれませんけれども、少し幅広く、今後考える必要があるのかなというふうに思っているんです。
 そういう意味では、寄附に頼るだけではないやり方もあるし、寄附が仮に今後増えるということになった場合もそういう対応もあるかと思うんですけれども、そのあたりはどうでしょう。特に、年末年始またやってくるということもありますし、そういうことも含めて、現状どういうふうに考えておられますでしょうか。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  今回の応援の分につきましては、寄附の財源という中で、御寄附いただいた方々のほうの意向とかもございまして、まずは医療従事者ということでございまして、そのうちでも、受入れの医療機関ということにさせていただきましたのは、この間、今ありましたように、1年半に及ぶ長期において、特に受入れ医療機関におきましては、今回で言いますと、第5波の間、何回も拡大と縮小という形の中でずっと病床の確保をし、かつ受入れをしていただいているということでございまして、今言いましたように、コロナ自体については、ワクチンでございますとか、外来でありますとか、いろいろな場面で御従事いただいているのは重々承知しておりますけれども、その中でも、特に昼夜たがわず対応していただくという形で、かつ長期にわたって緊張感を持って対応していただいております受入病院のところをまずは御対応させていただきたいということで、今回したものでございます。
 以上でございます。

◯光永委員  私、決して、これがダメだと言っているんではないんですけれども、要するに発熱外来をやっていて、そこも仮に陽性とかなった場合は、ものすごく事務手続も含めて労力がかかって、別病院に移転とか、コントロールセンターと相談とか、相当大変なことが起こりますよね。そこも視野に入れたりとか、仮に、地域で言えば、開業医さんでいえば、ワクチン接種もそうですし、診療検査、医療機関としてもたくさん受け入れておられるので、そういうことも視野にしたほうがいいんじゃないかということで、今回の予算だけじゃなくて、今後検討してはどうですかということを言っているんですけれどもね。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  まず、今回の件につきましては、原資のほうが寄附を御活用させていただくということでございまして、一定の限りもございますし、また今言っていただいたような外来でございますとか、もしくはワクチン接種という方になりますと、すごく対象の方も増えるということもございまして、今回については、対象を前年度と同じような形で受け入れるようにという形でさせていただいたところでございまして。
 今、ございましたように、年末年始とか、ということにつきましては、この夏の分については、この御寄附ではない部分で対応させていただいた分もございますし、そういったことにつきましては、また必要に応じて対応については検討はさせていただきたいと思いますけれども、今回につきましては、繰り返しになりますけれども、長い1年半に及んで、特にずっと受入れをしていただいている病院を対象にさせていただいているところでございます。

◯光永委員  ぜひ今後、どこまで対象にするのかというのでいうと、私は全部対象にしなければいけないけれども、それはまあ京都府がやるのかということを考えたら、国が本来やるべきやとは思ってはいるんですけれども、せっかく御寄附もいただいて、医療従事者、受け入れているところ、受け入れていないところ、そう大きな区別なく大変な状況は変わっていないと思いますので、そこは御理解をいただいているかと思いますので、今後ぜひ御検討もいただけたらということで、要望して終わります。

◯島田委員  所管予算の概要のところで、今年度の補正と現計予算額あるんですが、ちなみにもう15回目の補正になりますけれども、この民生費、衛生費で、コロナ対策関連は、総額これまでどれだけの補正をしたのか、この際、伺っておきたいと思いますのと、先ほどお話がありました、慰労金支給に当たっては、実績はどれほどだったか、過去の決算上のことになりますが、教えていただきたいと思います。

◯能勢委員長  持ち合わせておられますか。今、わかりますか。

◯浅山健康福祉部副部長(総括・総務担当)  委員御質問の健康福祉部関連の補正予算ということでございますが、このたび重なる補正をお願いして、御検討いただいていることでございますけれども、当初予算も合わせましてコロナ関連の予算ということでございますが、993億円余りという予算を御議決いただいているところでございます。
 また、決算につきましては、今まさしく執行している最中でございますので、決算見込みという意味では、今決算状況という意味では、把握し切れていないということで御容赦いただきたいと思います。
 以上です。

◯島田委員  角度を変えますと、例えば交付金とそれから包括交付金と2種類使えるお金がありましたけれども、コロナ関連で国から出てきた、いただいている金額の総額、民生費と衛生費、それぞれ。歳入のところでね。それをお示しいただきたいんですけれども。わかりますか。

◯浅山健康福祉部副部長(総括・総務担当)  令和3年度の予算ということで、かどうかと思いますけれども、その今説明させていただきました予算の大半が国からの国庫を元に組ませていただいているところでございます。その中でまだ交付申請、交付決定の最中でございますので、最終的な金額というのは分かりませんけれども、予算としましては、すいません、当初予算ベースということになりますけれども、包括交付金では、当初予算ベースでは、予算としては、400億円強の包括交付金を組ませていただいているところでございますし、地方創生交付金という意味では、今後、地方創生交付金の増額を、今、国に最終にしているところでございますので、当初予算の計上額としましては20億円余りでございますけれども、創生交付金の増額を知事会としても要望しておりますので、最終的にはこの上積みを今、国に対して要望しているということで御理解いただけたらと思います。
 以上です。

◯島田委員  あと、御答弁がなかった1回目の慰労金支給には幾らぐらい充てたのか。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  令和2年度の慰労金ですね、国のほうでございますけれども、これは医療の関係でございますけれども、105億9,200万円余りを交付させていただいたところでございます。
 以上でございます。

◯島田委員  今回の2億円の応援、この中に従事職員への慰労金の支給、その他、リフレッシュ環境整備等になっておりますが、どういう見積もりで。先ほど45医療機関が対象ということでありますけれども、1ヶ所どれくらいの規模の支援になるのか。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  これは、昨年もそうでしたけれども、一応、受入れの患者さんの状況を元に、上限下限を設定しつつ、各医療機関のほうに配分させていただきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

◯島田委員  具体的な金額ベースではどんなことですか。

◯井尻健康福祉部副部長(地域包括担当)  まだ制度的には決まっていませんが、去年で申しますと、1,500万円から100万円の間で配らせていただいたということでございまして、基本的にはそれぐらい。もう少し数が増えておりますのと、それから医療従事者の方々の御意見とかも聞いてみますと、ある程度、個人ではなくって、施設としても使えるものもほしいというふうなことがございますので、一定の額は確保しつつも配分させていただいたというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

◯島田委員  先ほどの御指摘もありましたけれども、医療現場はやっぱりまだN95マスクとか、医療資機材について不足をしている現場もあるし、慰労金1回ポッキリで一部分的な支援では、到底本当に現場の御苦労に応えることはできていないというふうなことも思いますので、国への要望も含めまして、御努力もいただきたいと要望して終わります。

 

●適否確認
 第17号議案について、挙手確認の結果、賛成全員により、適当と認められた。