MBS毎日放送の夕方の番組『よんチャンTV』、本日3月29日の放映で「美山診療所、住民激怒のワケとは?」と題して美山診療所の問題が採り上げられました。
老人保健施設廃止、居宅介護事業所も廃止してしまいました。南丹市も京都府も「南丹市には他に老人保健施設があるから」と言いました。請願審議の時は、自民党の上京区選出の宮下議員、府民クラブの宇治選出の田中議員も「南丹市がちゃんとやってる。医療介護の水準は確保される」と、府議会常任委員会審査で、請願に反対しました。現場の声も聞かずに府の理事者と結託して。
けれど、それらの施設のショートステイは、空きベッド活用型で、しかも1床とか、わずか。美山の人たちは受け入れられない現状です。他の老人保健施設も人員不足で大変なんです。
遠く離れた京都市内の医療機関へ転院された方もいらっしゃるとの事。
診療所のリハビリも大変優れたものでした。90歳超えてもリハビリして自宅復帰ができた方もあるのです。
リハビリがあると言っても短時間リハビリになり、入浴サービスもなし、みんなで楽しく昼食を取れたのにそれもなし。一人暮らしの高齢者の方の栄養や健康支援にもなっていたのに。
高齢化率47%。高齢のご夫婦、高齢の独居暮らしを支えた診療所の機能を大きく後退させたのは重大です。
住み慣れた美山で最後まで暮らしたいとの願いを保障する事こそ、自治体の役割。自治体直営になって逆に医療も介護も後退させるなんて、許されません。
同僚である日本共産党の光永敦彦 府会議員が2月定例会で、3月9日の予算特別委員会健康福祉部 書面審査と翌週16日の府民環境厚生常任委員会 請願審査、美山診療所の今後の運営について問題を厳しく追求しました。Facebookに文字起こしをアップロードされていましたが、こちらにも転載引用させていただきます。
自民党も府民クラブ(旧民主党系)も請願者の話も聞かないで紹介議員にもならず、京都府の担当者も事実を知ろうともしないで、美山に暮らす地元住民の切実な声を踏み躙るのですから、京都府民の皆さんにこの現実、現状を知っていただきたいです。
第一弾!
少し長いですが、美山診療所問題の府議会質疑(府議団起こし)を紹介します。
いかに京都府が、この問題でまともに対応してこなかったのか、がよくわかります。
◆3月9日 予算特別委員会健康福祉部書面審査でのやり取り◆
【光永議員】 次に京都式地域包括ケアセカンドステージ事業に関わってですけれども、端的に聞きますが、南丹地域で転換型老健、いわば介護療養型老健ですね、これありますでしょうか。
【杉本課長(健康福祉部禍高齢者支援課課長)】 地域包括ケアシステムの経費でございますが、来年度ですね、施設整備分といたしまして、約10億の経費を計上させていただいているところですが、南丹市の方からは来年度要望等は現時点で上がっておりませんので、その中には含まれておりません。
【光永議員】 それであのもう1点ですね。介護医療院ですね。これも今あるか、また来年度要望ありますか、南丹地域で。
【杉本課長】 介護医療院につきましても、南丹市の方から現時点ではお聞きをしておりません。
【光永議員】 本会議の答弁でですね、部長や知事からは美山の老人保健施設の廃止に関わって答弁がありました。南丹市において、管内の介護施設事業所と国保診療所の連携を進めています、と。
しかしですね、今答弁あったみたいに、転換型老健・新型老健と言いますか、介護療養型老健も介護医療院も別に希望もないし、実際に今もない、と。美山しかない、と。
そうするとですね、言うまでもなく転換型老健っていうのは、吸痰とか医療とか経管栄養とか、ターミナル、看取りまでやられてて、一般病床とセットで運用されてるっていうことが結構アドバンテージとして非常に重要な役割担っておられるっていうふうに思うんですね。
そういう施設は南丹市にはない、ということなんですけれども、そうすると施設間連携をしても、そこに今入っておられる利用されておられる美山の老健などの患者さんでいうと、対応できない方が出てくるっていうのはこれはもう事実ですよね。いかがですか。
【杉本課長】 南丹市さんの方で、年内にですね、あ、すみません、年明けに住民説明会の開催を予定されているとお聞きをしておりまして、あのコロナの関係で少し見合わされていたんですが、今週実施の予定というふうにお聞きをしております。あの、住民とのやりとり等ですね、内容をまたお聞かせいただいた上で、対応についてご相談をしていきたいというふうに考えております。
【光永議員】 いや、対応できる施設がないのに、本会議では連携してやっていきますという答弁あったじゃないですか。対応できないですよね。対応できるんですか。住民から要望説明会があって、まもなくあるのかしれませんけれど、そこでそういう要望が出されたら答えられるんですかね。
【杉本課長】 あの南丹市内にはですね、ほかにも介護保健施設の方ございますので、そうして施設への連携も含めてですね、どうされていくのか、について住民説明会後にですね、あらためてお聞かせをいただくこととしております。
【光永議員】 そしたら、対応できなくなるということになると、今ある新型老健は残さざるを得ないということもあり得るということですよね、今の話だと。
【杉本課長】 本会議でもご答弁をさせていただいておりました通り、南丹市のお考えを尊重した上で必要な支援を行ってまいりたいというふうに考えております。
【光永議員】 では、もう1点聞きますけれども、総合医師確保対策費ですけれど、その中で南丹の二次医療圏について、今回医師確保対策費、来年度予算使って、来年度は医師が増える見込みなんでしょうか。わかりますか。
【丸茂医療課長】 来年度の医師確保、克明なものは現時点ではわかりませんが、ただ過去10年間の推移を見てまいりますと、例えば南丹地域でまいりますと人口10万人対当たりで見ますと、平成2年度は161.4でございましたのが、平成30年度は186.8ということで、115.7%の増ということで、これはほぼ全国平均、京都府平均と、同じような形で伸びてきております。まあ、直近見ましてもはぼ順調には、少しずつには伸びてきておりますので、この傾向もし続くとすれば一応人口10万人当たりという観点からは伸びていることが期待されるんではないか、というふうには考えているところでございます。
【光永議員】 いや、人口10万人当たりで、人口減っているからね、分母が減るから増えるのあたりまえ、なんですよね。実数でどうかということが非常に大事なんです。
それで具体的に聞きますと、中北部医師確保緊急対策というのが来年度予算にもあります。さらに、地域医療貢献型新専門医研修プログラム支援事業というのもありまして、これ主に丹後地域、丹後二次医療圏対策なんですけど、ただ京都府のこの事業は、京丹波町病院と美山診療所も医師が足りない地域、少数スポットの地域として対象になっているかと思うんですね。これそれぞれ実績わかりますか。
【丸茂医療課長】 中北部医師緊急確保対策事業でございますけれども、令和2年度の見込みでございますけれども、1486万6000円、66名の利用ということで、伺っているところでございます。そのほかにも、京都市内の指導医を派遣する事業ということで、こちらの方につきましても、200万円の決算見込みで約14プログラム、14プログラムにつきましても派遣をする予定ということで上がっているところでございます。
【光永議員】 いや、私聞いているのは、美山診療所や京丹波町病院には、その実績がありますか、と。専門研修プログラム1年間設置して、そこに美山診療所に位置付けてやられたことありますか、京丹波町病院ありますか、と聞いているんですけど。
【丸茂医療課長】 はい、京丹波町病院におきましては4名、第一日赤病院の方から派遣された実績がございます。
【光永議員】 で、美山診療所はどちらのプログラムもないということなんですよね。そうなってきますとですね、南丹市は医師の継続的な確保のための直営診作るというふうに言われてきましたよね。で、しかし府は二次医療圏に医師派遣するんだと、そのことで医師少数スポットの医師確保していくんだと、ずっと答弁されてきました。
しかし、今あったみたいに、実績はこれが直接医師の安定的な確保の事業ではないけれども、しかし医師をつなぐと、専攻医さんなどで研修通いながら、現場の診療もしてもらうという仕組みもあるのに、これ実績もありません、と。
なおかつ新しくできると言われる美山直営診についても、これ今の所長さんが引き続き身分を中部医療センターに置いて、東大から1人、3年間時限で来られるだけと。
となりますとね、南丹市さんがいろんなベッド減らそうと考えてたのが、何とか持ちました、老健は減らそうと今もしてはりますと、そういう意向があること自身、私は問題だと思うんだけれども、一貫して私言ってきたみたいに、京都府何してきたんですか、と。
南丹市さんの意向を聞いてやります。ただ、南丹市さんの最大の診療所を作る意図というのは、安定的な医師派遣の制度を作るために直営診にするんだ、というのが理由やったわけです。
ところが、今あったみたいに、何にもないと。安定的な医師確保で言うても、この4月からは別に京都府が独自に支援したことで、医師派遣のルートができたわけではないわけですよね。今回の制度改正によって、継続的な医師確保の道が開かれたと考えられてるんですか。
【糸井健康福祉部長】 来年度ですね、来年度から今仕組みとして考えている、確定ではないんですけれども、やはり中部総合医療センターに地域枠であるとか、自治医大の出身者を順次投入していって、そこから恒常的に医師を派遣できるようなしくみを作ろうとしています。ただ、まあすぐ何名も投入できるというわけでは多分ないんですが、今までよりは、より地域枠であるとかいう医師を投入できるようにするような手立てを今考えているところです。
【光永議員】 いや、それはこれまでもですね、当然そういう要望はあったし、やってこなかったんですよ。今になってやります言うたって、できてこなかった事実見れば、できるかということも当然あるわけです。
なおかつ今問題なのは、例えば臨検センターだって、医師派遣の仕組みが非常に弱くなると、あるいは看護師さんとかも退職される、事務の方も退職せざるを得ないっていう状況があると聞いております。そのために、中村医師とかが診察に行かれると。
これ明確にですね、美山診療所をどうするかということはもちろんなんだけど、美山地域、南丹地域の地域医療が後退するっていうことになるんではないでしょうか。それを何とかしようということをずっと言うてきたわけなんです。今になってですね、新しい仕組みを考えていきます、いつできるかわかりません、みたいな話はそんなん全く無責任なんですよ。
【糸井健康福祉部長】 ひとつは、やはり半公的というか公的機関になったということで、京都府としては動きやすくなったと、いうことはいえると思います。それとあとは、病院だけではなくて、やはりしっかり公的機関というところがバックアップとすると、そこの健康管理、先ほどの話がありましたが公衆衛生もひっくるめて、より病院のバックアップを使いやすくなったんだと理解しております。
【光永議員】そんなことは別に、医師の派遣のしくみの話だけであって、もともとの公衆衛生・地域を守るっていうことに責任持つっていうのが、医療計画の本来の姿だし、そのために京都府が役割を果たすっていうことが本来の姿だと思うんですね。そこはやられてないっていうことは事実だっていうことが今の話でよくわかりましたので、やっぱりそういうことではなくて、本格的にこの4月からの医師派遣のしくみもそうだし、老健を残すっていうこともそうだし、そのことに責任を持つっていう役割を本来果たすべきだということ強く求めて、終わりたいと思います。
第二弾!
少し長いですが、美山診療所問題の府議会質疑(府議団起こし)を紹介します。
いかに京都府が、この問題でまともに対応してこなかったのか、がよくわかります。
◆3月16日 府民環境厚生常任委員会での請願審査やり取り◆
1361号「南丹市域での包括ケアシステムの確立及び南丹みやま診療所に老健施設を求めることに関する請願」
【光永議員(日本共産党・京都市左京区)】
はい、紹介議員になりますので、説明させてもらいます。1361号は、美山町にお住まいの方からでございますけれども、これ同趣旨で南丹市議会にもされているとお聞きしております。で、この内容は、配ってある通りですけれども、先ほどの高齢者健康福祉計画の審議の中で、地域包括ケアシステムはより日常生活圏域だとかを基礎にしながら、しっかりと身近でやっていくべきだ、ということが基本的な京都府の方針であることは、皆さんもお聞き頂いたとおりかと思います。私もその方向が今日的には、高齢者人口増えていったりする中で必要かなと思っております。
ただし、ここの請願にも書かれいますとおり、南丹市には日常生活圏域よりもさらに広い居住圏といいますか、2、30分以内で利用できるっていうシステムや施設はいまだにないという現実があります。したがって、京都府も、先ほど皆さんも了解された計画との関係でも、この請願というのは、ご賛同頂けるのではないかな、と思っています。
その上で、内容は3点です。1つは、南丹市域において地域包括ケアシステムを確立してほしい、ということ。2つ目は、現美山診療所が提供されている医療介護サービスの水準を現行のまま、しっかりと維持してほしい、ということ。3つ目は、新しい国営診南丹美山診療所に介護老人保健施設を新設してほしいという、この3点となっておりまして、ぜひ皆さんのご賛同をいただけたらと思っております。以上です。
【宮下友紀子議員(自民・京都市上京区)】
理事者に数点お伺いさせていただきます。美山診療所や併設の老健施設の取り扱いについて、先日南丹市が住民説明会を開催されたと聞いておりますが、その内容についておわかりでしょうか。
【杉本課長(健康福祉部禍高齢者支援課課長)】
南丹市が開催されました住民説明会でございますが、3月の8日と10日の2日間開催されまして、令和3年4月からの直営診開設と老健施設の取り扱いについてご報告があったとお聞きしております。説明会には、京都中部医療センターも参加されまして、今後の地域の医療機関やまた介護施設事業所と連携をして、美山地域の医療・介護サービスを維持していく旨説明があったというふうにお聞きをしております。また、老健施設の運営につきましては、南丹市としては4月以降継続されない旨、説明があったというふうにお聞きをしております。
【宮下友紀子議員】 老健施設は廃止されると、4月以降は廃止されるということですが、美山地域の介護サービスはどのように維持されていくのか、聞いておられますでしょうか。
【杉本課長】 現在、診療所と併設の老健施設の方で提供されております訪問や通所のリハビリテーション、あと、訪問看護、居宅療養管理指導のサービスにつきましては、4月以降も直営診でも継続されるとお聞きをしております。また今回廃止をされる予定であります老健施設の入所サービス、また短期入所、居宅介護支援事業所といいまして、旧ケアプラン作成のサービスにつきましては、南丹市内の介護事業所に引き継がれる予定というふうにお聞きをしております。
【宮下友紀子議員】 老健施設が廃止されても南丹市内の老健施設や事業所等に引き継がれ、必要とされるサービスが提供できるということで、南丹市さんがお考えでおられるということが、今の説明でよくわかりました。ただいまの請願では、南丹市の市域における地域包括ケアシステムの確立が求められておりますが、府としての考えをお聞かせください。
【杉本課長】 先ほどご説明しました住民説明会でもご説明があったとお聞きをしておりますが、南丹市におかれましては令和3年度の当初予算において、美山地域をモデルとした地域包括ケアシステムの構築のための経費の方計上されております。子育てや健康づくり、疾病予防、在宅療養の体制で、安心して繋がりながら暮らせるまちづくりについて、有識者や関係者で検討されるとお聞きをしており、本府におきましても必要な助言や支援を行ってまいりたいと考えております。
【宮下友紀子議員】 ありがとうございました。ただいまの説明を受けまして、今後も美山地域における必要な医療・介護サービスが確保される見込みであること、また地域包括ケアシステムの構築についても、今後南丹市さんにおいてしっかりと検討していかれることがわかりましたので、本委員会において採択の必要はないと考えます。以上です。
【田中健志議員(府民・京都市中京区)】 ほかにご発言はございませんか。
【田中美貴子議員(府民・宇治市及び久世郡)】 ありがとうございます。あの、今の宮下委員からの質問でも内容はよくわかりました。
この請願にまとめられております3点につきましても、あのしっかりと京都府としても安心して暮らせるまちづくりをしっかりと支援していくというふうなことでございますし、また医療介護サービスの水準も十分に維持していけるという形で、私の方も確信をさせていただきましたので、この請願につきましては賛成をしかねる、反対をしたいと思います。よろしくお願いします。以上です。
【光永議員】 よろしいか。宮下委員・田中委員は多分誤解があると思います。事実認識が、だいぶ違うのかなというふうに思います。と言いますのは、南丹市議会たしかに地域包括ケアプラン検討の予算出ておりますけど、これまでこれ、なかった予算なんですね。なんでこれ出るか、というと、地域包括ケアシステムができてないからなんです。今から作る予算なんです。だから、出来てるからこれは大丈夫だから賛成しかねるっていうのは、まず前提がちょっと違うんじゃないかなと思っております。
それで私、理事者に1点確認したいんですけれども、先ほど説明会で南丹市サイドの意見は若干概要お聞きしましたが、参加者からですね、たとえば老健施設について、私はたくさん意見が、残してほしいという意見が出たというふうにお聞きをしております。その点は事実いかがですか。
【杉本課長】 南丹市の説明会につきましては、一部新聞報道もあったところでございますが、報道によりますと、今仰ったような施設の廃止についてはですね、残念であると言う意見、また診療所についてはですね、医師が確保されたので良かったという意見、まあ様々なご意見があったと承知をしております。
【光永議員】 確認したいんですけれども、当局説明は当局からお聞きしたと言われて、なんで住民意見は報道だけなんですか。
【杉本課長】 失礼いたしました。例示としてですね、新聞報道の方を申し上げたんですが、南丹市の担当部局の方からも同様の内容をお聞きをしております。
【光永議員】 いや聞いたことに答えてください。例示じゃないでしょ。事実として聞いたんやったら、あえて弱めるような説明は間違ってますよ。正してください、そこ。
【杉本課長】 南丹市の担当部局からは、様々な意見があったというふうにお聞きをしております。ただし、それぞれ件数等の具体的な内容についてまでは、お聞きをできておりません。
【光永議員】じゃあもう一度聞きます。説明会で老健を残してほしいという意見があったというふうに南丹市から聞いておられるんですかということを、先ほどから何度も聞いてるんです。その点について事実だけを教えてください。ぼかさずに。
【杉本課長】 失礼しました。そのような意見があったというふうにお聞きをしております。
【光永議員】 なんでそんな政治的対応と取られるようなことをするんですか。それやっぱりちょっと問題ですよ。抗議しておきたいと思います。
それでですね、医師体制についてはですね、予算特別委員会でも論議がありましたけれども、予算委員会ではない方もおられるので、少しだけご紹介しますと、今介護保健施設については、老健残してほしいと、住民説明会に参加された住民の方からも多数出たと、いうのは私参加された方からお聞きしましたから、それは事実だと思います。理事者の方は件数わからないけれども、と言われましたけれども、多数の方が老健施設残してほしいというふうに仰ったのは事実です。
その上で、医師体制については、予算委員会の論議少し紹介しますと、中北部の医師確保緊急対策だとか、地域医療貢献型新専門研修プログラム支援事業、これ京丹波町病院や美山診療所も対象にしているけれども、答弁聞きますと、京丹波町病院については、日赤から支援行ってますけど、美山診療所、現美山診療所には実績がありませんという答弁だったわけです。
また老健がなくなるということについては、影響でいうと非常に大きい影響がありまして、
先ほど制度が色々続けられるんだというふうに仰いますけれども、たとえば通リハ一つとってみてもですね、これまでは無料送迎があったんですよね。これなくなるんですよね。で、食事と入浴はできてたんです。
ところが、来年の職員採用見たら、食事を作る調理員の採用はないんですね。で、入浴はなくなります。栄養士も採用しておられませんから、食事提供はできないということになるかと思います。どういう形でやられるかは、私は存じてません。ショートステイ、これは先ほどもあったようになくなるんですね。
さらに、今ある老健と言うのは、転換型老健と言いまして、一般病床とセットで運営されていて、医療的ケアがほかの老健施設よりも充実すると言う制度を、今使ってやられております。で、これが廃止されることによって、医療的ケアが必要な方については、今ある南丹市の老健では対応できない方が生まれるというのも、予算委員会ですでに明らかになってるんです。
で、職員体制はどうか、というと60人の職員さんが30人になると言われていて、さらに薬剤師、薬剤師さんおられました、この方は2月末を持っておられなくなることで、いらっしゃらなくなります。じゃあ保険薬局どうなるのかというと、これ民間に頼んでおられるようですけれど、まだ準備ができているとは言えない状況だっていうのは、さっきの住民説明会であったと私は聞いています。こういう状況ですから、まさに医師体制にしても事実上後退すると。で、京都府が支援をしてきたとは決して言えない状況になった。だから新たな地域包括ケアシステムを南丹市が作って、これから考えようということに行かざるを得ないと。
その結果何が起こるかというと、老健で対応できない方、あるいはショートに入れない方、さらに無料送迎ができない利用してた方、もっと言えば食事や入浴、特に入浴で一人暮らしされてた方が、入浴できなくなると、いうことになってしまうんですよね。で、リハはやりますと仰ってましたけど、短時間リハですよ。午前と午後の2ラウンドの。これ全くね、性格が変わってしまうんですよね。だから先ほど京都府が支援もして、何とか今の制度が持てそうだというのは制度上から見ても、これ全く事実じゃないんです。そこ理解していただきたいと思うんですけど、宮下委員いかがですか。
(しばらく答えられず・・・)
【宮下友紀子議員(自民・京都市上京区)】 南丹市さんの方で、私の方は今の段階では、提供されるというところを、少し見守りたいところであります。
【光永委員】 私、あの宮下委員に理解をしていただきたいという立場で、言ってるんですけれども。
では当局、理事者に聞きますけれども、これ入浴できなくなりますよね。食事なくなりますよね。今の給食調理員と管理栄養士が作らはる支援の給食はなくなると。これ事実としてどうですか。
【杉本課長】 介護サービスにつきましては、様々な種別のサービスを組み合わせて提供いただくという側面もございますので、ほかの例えば訪問介護でございますとか、また入所施設につきましても、特養等でも短期入所ございますので、そうした施設や事業所のサービスを組み合わせて、カバーをされていくものと考えております。
【光永議員】 あの、私の聞いたことに答えていただけますか。
【杉本課長】 今、あの南丹市内の事業所のすべてのデータ、私手元には持っていないんですが、たとえば食事サービス等についてはですね、訪問介護によるサービスであるとか、配色サービス等でも補えるものでございますので、必ずしもですね、併設の老健施設での提供ということには限られないのかなというふうに考えております。
【光永議員】 私しつこいようですけれども、私が聞いてるのはそんなこと聞いてないですよ。それ考えるのは南丹市の話でしょ。京都府が考える話ではないですやんか。そうじゃなくて、事実としてなくなるでしょうということ聞いてるんですよ。聞いたことに答えてくださいよ。代替でやるって、なんで京都府が軽々しくそんなこと言えるんですか。介護保険は市町村事業でしょう。考え方聞いてるんちゃうんですよ。なくなるのかなくならへんのか聞いてるんですから、ちゃんと答えてくださいよ。
【杉本課長】 今、委員が仰いました通り、基本的にはですね、保険者の方で組み合わせて提供されるというふうなものでございますので、今回住民説明会の開催に際してもですね、今後の対応についてもお聞きした際にはでも管内の事業所・サービスを組み合わせて、カバーをしていかれるというふうにお聞きをしているところでございます。
【光永議員】 じゃあ、入浴どこでできますか。何分かかりますか。基本的な考え方はそういうふうに言わはるけれど、実際の事業わかりませんというのはだめですよ。そう言う以上は、お風呂に入れるのかどうか。はっきり答えててくださいよ。どこで入浴サービスできるんですか。
【井尻健康福祉部副部長】 今委員ありましたように、介護保険につきましては、介護保険の事業者として南丹市がサービスの継続をされるという形で調整するとお聞きをしておりまして、詳しいサービスについては、今聞いているところでございます。
【光永議員】 あの、当たり前の話なんです。なのに、代替サービスがあるかのように答えるからおかしいんじゃないですかって言ってるんですよ。代替サービス、ないじゃないですか。あるかどうかわからないといつも言われるんですけど、ないんです。私の方がよっぽどよう知ってますやんか、そんなこと。
だからですやん、別に理事者に向かってやり取りする場ではないですけれど、そういう事実として今まで利用できてたサービスがたちまち利用できなくなる方、あるいは入浴サービスなんか本当にないわけだし、無料送迎だってなくなるわけですよ。そうなっていった場合は、本当に老健施設があるか、特に転換型老健があるかどうか、というのが地域の地域包括ケアを進めるに当たり、京都府の計画でも掲げている身近な日常生活医療圏域等で対応できるシステムとしては、成り立たなくなるんですよね。
だから、この請願出さはった方は、だから守ってほしいと言ってはるんです。そこに答えるのが、私は議会の役割なんじゃないかということで、言うてるんですよ。
もちろん京都府が、京都府議会が採択したから、じゃあ即老健が残るかどうかっていうのは、先ほどやり取りあったように、もともと介護保険事業は市町村ですからね。だけれども、答弁でありましたやん。地域包括ケアシステムの計画立てるんだから、身近で住めるようにしていこうじゃないかと。その方向示し、それ後押しする、これ京都府の役割でもあるし、さらにそれを前に進めるのは議会の役割でもあるわけです。だから、出されてきたわけだから、これ採択するのは私当然だと思うんですけれども、ここまで言ったら考え変わりますよね。田中委員いかがですか。
【田中美貴子議員】 今、やりとりを聞かせていただきました。考え方は変わるだろうと仰られたのですが、私は考え方は変わりません。と言いますのは、美山診療所、公設民営化ということでございました。そして、国民健康保険美山診療所に変わるというのは、やっぱり変わるというのは非常に不安が伴うのは、当たり前だというふうに思います。しかしこれは、どこまで行っても南丹市がしっかりと市民サービスを考えておやりになることであり、京都府としては先ほど来お答えがあったように、安心して暮らせるまちづくりを支援していくんだという立場でございますので、私は南丹市さんがしっかりおやりになられるというふうに思って、この請願については、反対ということでさせていただきたいと思います。以上です。
【光永議員】 今も誤解があると思います。医療提供体制にしっかりと責任を持つのは京都府、介護保険は市町村、言うまでもなく田中議員もよくご承知のとおりだと思います。だから、予算特別委員会では医療提供体制について、先ほど紹介したようないくつかのメニューを京都府は医師確保対策としてやってるけれど、南丹美山診療所にはなかったじゃないか、ということを事実としていったので、だから僕的には京都府として責任持つべきではないかと。それがない以上、やはり今の体制維持するために全力を挙げるべきじゃないかと、言うことを一貫して言ってきたということだと思います。
で、医療提供体制ということでいうと、今の所長の先生が残らはるそうですけれども、オンコール体制とるってことでなかなか大変厳しい事態が起こるわけですし、そして林健センターなんかも行かれるということもでてきているわけですね。そういう中で、医師確保する仕組みがまだないというのは、この部長の予算特別委員会の審議の中でもあったわけです。これからなんだ、ということですよね。
だからまさに今おられる方が必死で、新たに採用される方が全力を挙げられると思うんですけれど、今の基準はやっぱりどうしても下がらざるを得ないっていうのは、老健だけの話ではないということなんですよね。そういう意味では、私京都府の責任は非常に重いんじゃないかということで、そこは田中委員にもよく理解してもらえたらなと思っているところなんですけれども。
【田中健志議員】 ほかに発言は。ございませんか。よろしいですか。では、発言も尽きたようですので、取り扱いを決定したいと思います。第1361号議案につきましては、ご意見が分かれているようでありますので、挙手により採決を行うことにご異議ございませんか。
(異議なし)
では異議なしと認め挙手により採決をいたします。お諮りいたします。第1361号請願を採決することに賛成の議員は挙手願います。
挙手少数であります。よって、第1361ご議案については、不採択とすることに決定いたしました。
以上