令和元年予算特別委員会 討論・採決 – 2019年10月1日〜島田議員の討論

○島田委員  日本共産党の島田敬子です。第2号議案に反対する立場から討論します。第2号議案「令和元年度京都府収益事業特別会計補正予算(第1号)」についてです。

そもそも、政府は「公共サービスの産業化」を狙い、包括民間委託を推進し、企業の新たなもうけに公務の仕事を提供してきましたが、今回、向日町競輪場の開催業務にかかる債務負担行為を追加し、民間事業者に包括的に委託するものです。委託業者には、経費節減を図り、委託料を売り上げ連動制として企業利益を保証することを最優先にしているため、反対です。

第1号議案「令和元年度京都府一般会計補正予算(第3号)」については賛成するものですが、数点、指摘をさせていただきます。

保育所等副食費支援事業については、国の無償化制度開始に伴い、副食費が保育料とは別に実費徴収されることになったため、第3子以降保育料無償化事業の対象世帯について副食費を支援するものです。対象はわずかにとどまるものであり、更に対象を拡大すべきです。要望をいたします。

また、京都スタジアム管理費の指定管理料と債務負担行為についてですが、そもそもスタジアム建設予定地は洪水常襲地であること、アユモドキの育成環境への影響や、スポーツ振興とはかけ離れたにぎわいづくりへの傾斜など、スタジアム整備そのものに大きな問題があり、建設中止を求める12,000筆もの署名が亀岡市議会に提出されるなど、根強い反対世論があったにもかかわらず、建設が強行されたものです。加えて、今回の指定管理制度により、10年以上もの長期にわたって民間委託し、府民の財産を民間のもうけのために差し出そうとするものであり、公的なスポーツ施設のあり方に反するものです。また、河川改良費や災害復旧費などの多額の繰越明許費については、従来、12月議会に提案されてきたものを9月議会に前倒しをするということですが、住民の命や財産を守る上で重要な事業について、繰り越しやむなしではなく、計画的に責任を持って事業を執行する体制の整備等が必要であると指摘をしておきます。以上で討論を終わります。

 

●採決
初めに、第1号議案について、挙手採決の結果、賛成全員により、原案のとおり可決された。
次に、第2号議案について、挙手採決の結果、賛成多数により、原案のとおり可決された。
なお、第2号議案について、少数意見が留保された。(留保者:島田委員、賛成者:森下幹事)