平成24年2月定例会 予算特別委員会―2012年3月21日〜島田敬子府議の発言部分

前波委員長開会宣告の後、議事に入り、付託議案の討論・採決の後、別添「委員長報告(案)」及び「指摘・要望事項一覧(案)」が配付され、閉会した。

 

●付託議案に対する討論

○島田委員  ただいま議題となっております議案65件のうち、第1号議案、第13号議案、第24号議案の3件に反対し、他の62件に賛成といたします。
 第1号議案、平成24年度一般会計当初予算について、反対をするものです。
 理由の第一は、中小企業振興対策が、深刻な状況におかれているすべての中小企業を対象としていないことです。例えば、商工業振興費39億円の配分について、ベンチャーや新産業支援偏重であり、伝統地場産業はじめ、今、歯を食いしばってがんばっている企業へのリース料など、固定費支援に背を向けていることです。
 第二に、府民の命と健康を守るための社会保障について、基本的には国の抑制政策に乗ったやり方であり、やるべきことをやっていないこと、子育て支援策が不十分ということです。高すぎる介護保険料や国民健康保険料の引き下げに責任を持つときに国保広域化に突き進むのは問題です。
 第三に、全国最大規模の定数削減を実施し、給与削減を行い、臨時職員の多用による官製ワーキングプアを広げ、府民サービスにも影響を与えかねない状況になっていることです。
 第四に、国の責任を放棄し、道州制に道を開く地域主権改革をいっそう進め、さらに全国知事会長として牽引者の役割を果たし、自治体の役割を弱めていることです。
 以上の理由から反対です。
 第13号議案「京都府水道事業会計予算案」は、過大な水需要予測の見直し、未利用の水利権活用を拒否し、カラ水料金を押しつけている予算であり、反対です。
 第24号議案「京都府府税条例一部改正の件」についてですが、防災対策の名目で、府民に1人当たり500円の直接負担を平成26年から10年間、新たに盛り込むものですが、そもそも復興対策の名目で住民負担を求め、それらを原資にして防災対策費の償還払いに充てるものです。しかも、条例改正に合わせて、森林環境保全に要する財源確保を盛り込み、府民的に全く議論をされていない税負担を、継続できる条項を盛り込むことは問題であり、反対です。
 以上でございます。

 

●採決

ア 第1号、第13号及び第24号議案
   挙手採決の結果、賛成多数により、いずれも原案どおり可決された。
   なお、上記3件の議案について、少数意見が留保された。
   (留保者…島田委員、賛成者…光永委員ほか)

イ ア以外の議案62件
   挙手採決の結果、賛成全員によりいずれも原案のとおり可決及び承認された。