平成13年6月定例会 本会議(第4号) 一般質問―2001年6月18日〜島田敬子府議の質疑応答部分

◯島田敬子議員  日本共産党の島田敬子でございます。私は障害を持つ子どもの教育と子育て支援について、知事並びに関係理事者に質問をいたします。
 4月23日、与謝の海養護学校の寄宿舎で31年間働いてこられた53歳の寮母さんが亡くなられました。常日ごろから「健康で働き続けることができるだろうか」と不安を抱きながら頑張ってきた職員にとって、同僚の突然の現職死亡は衝撃であり、過酷な労働条件が背景にあるのではないかとの懸念の声が関係者から出されております。12月議会には寄宿舎の条件整備や寮母の定数改善の請願が提出され、せっぱ詰まった願いが出されていましただけに、痛恨の思いであります。亡くなられた寮母さんの御冥福を心からお祈りするとともに、二度とこのような事態を招かないために、お尋ねをいたします。
 昨年9月議会、決算特別委員会、12月議会で私どもは、与謝の海養護学校の寄宿舎で、昨年5月、1ヶ月間に病休者が5人も出る事態となり、10月末には寮母の不足などから4人の入舎生徒が退舎をせざるを得ない状況に追い込まれている問題を取り上げました。その後、関係者の努力により4人の生徒の退舎は撤回されたものの、根本的な解決にはなっていないことから、緊急な寮母の採用などを求めてきたところです。これに対し府教育委員会は「必要十分な定数を配置しており、体制は万全だ」という答弁をされ、しかも年度末には2名の定年退職者の後補充を完全にされず、定数を1名削減をいたしました。そして今回の事態が起こったのです。現在も2名の病休者がおられるとのことです。こうした事態を受けてもなお「体制は万全だ」とおっしゃいますか。
 現在、寄宿舎には38名の子供たちが生活していますが、車いすを使用するなど、日常生活すべてで介助が必要な子供や、自閉、多動、飛び出し、他者への危険な行為や発作を持つ子どもなど、一対一対応や常時目を離せない子どもが半数を占めます。泊まり勤務は緊張の連続で、別室で仮眠もとれない中での長時間勤務となっています。その上、施設もバリアフリーとはほど遠い現状にあります。このような中でも、職員は入舎が必要な子供たちを受け入れる努力をしてこられたのです。
 寄宿舎職員のうち「健康」としているのはわずかであり、腰痛、頸肩腕、椎間板ヘルニアなど、職員の8割がどこかを痛め、通院治療、マッサージや整体術に通ったりしていると伺いました。退職者があっても正規採用をせず、定数内講師と宿直専門の非常勤職員をあてがうという形で済ませた結果、正規職員は8割となり、しかもこの10数年の間、新規の採用をしなかったため、平均年齢は48歳という高齢化も招いているのです。
 労働基準法では、労働者が健康で安全に人間らしく働く権利を定め、労働安全衛生法は、「事業者の責務」として快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて、職場における労働者の健康を確保するように努めなければならないとしていますが、府教育委員会は、その事業者としての責務を怠ってきたと言わざるを得ません。
 そこで、伺います。
 第1に、設置者であり職員の任命権者である府教育委員会は、与謝の海養護学校寄宿舎職員の健康状態が年々悪化している現状をどう認識され、どのような対策を講じてこられたのですか。また、労働基準法では、宿直勤務は週1回を限度とするとなっていますが、これを超えて勤務をされています。また、全国特殊学校校長会は、昨年文部省に対して「寄宿舎において、障害が重く、一対一の指導が必要な子供が増えており、寮母の定数改善が必要」との意見も上げています。入舎を希望する子どもたちを受け入れられる体制と子どもたちの実態に応じた加配措置が行えるよう配置基準を見直し、宿直回数を労働基準法に基づいて週1回以内に抑えるよう早急な増員を図るべきと考えますが、いかがですか。
 第2に、退職後の補充は安易な非常勤採用でなく、採用試験を行って正職員を補充すべきです。また、定数内寮母として、10年近くも放置する事態は改善すべきです。
 第3に、寮母の平均年齢は高くなっており、しかも女性が7割になっています。こうした高年齢者や病弱者の労働軽減などを制度的に保障し、病気休暇後のリハビリ勤務、作業軽減等のシステムと条件を整えるべきと考えますが、いかがですか。
 第4に、施設設備の改善についてです。寄宿舎は整備後30年が経過をし、老朽化も著しくなっています。国の「21世紀の特殊教育のあり方に関する調査研究協力者会議」の最終報告は、「養護学校の寄宿舎は、障害のある児童・生徒が毎日の生活を営みながら生活のリズムをつくるなど、生活基盤を整え、自立した社会参加の力を培う重要な場であり、老朽化した施設設備の改善、バリアフリーの推進、居住環境に十分配慮する必要がある」として、都道府県教育委員会が施設の整備充実に努めることを明確に述べています。本府では順次耐震補強工事などが行われていますが、寄宿舎についても耐震補強工事を行うとともに、抜本的な改修を求めます。御見解を伺います。
 第5に、寄宿舎教育の充実です。私は、関係者のお話を伺って、改めて障害児教育における寄宿舎教育の役割について認識を深めることができました。
 小学時代に母子通学していたA君は、中学部から養護学校に入学し、寄宿舎に入りました。6年間、母子で身辺自立に向け頑張りましたけれどもうまくいかず、お母さんは悩んだ末、教育委員会に相談をし、教育的配慮から寄宿舎入舎が必要と判断されたケースです。親子一体の密着した生活から寄宿舎生活への変化は、A君に大きな成長を与えました。集団の中で褒められたうれしい経験や人に何かしてあげられる喜びをたくさん積む中で、失敗があっても自分でやろうとする意欲や自信が育ち、人への信頼を寄せる内面を育てたのです。
 障害児の子育てはどうしても深刻になりがちで、親が頑張れば頑張るほど母子の距離を密着させ、母子ともども疲れ切って逆効果になることがありますが、寄宿舎教育は、母親に対して時間的にも空間的にも少し距離を置いて子どものことを見詰め直すゆとりを与え、再び元気を取り戻すことができるのです。また、養護学校を卒業してせっかく就職したが、人間関係で失敗して辞めてしまう事例も多いと聞きます。学校教育の時間よりも多くの時間を暮らす放課後を豊かにし、集団の中で切磋琢磨して人間関係を含め、本当の生きる力を育てるための社会的経験ができる場の一つとして寄宿舎教育を位置づける必要があります。
 現在の入舎の条件として「心身の障害の状況や遠隔地で通学が困難」という規定がありますが、これを緩和し、すべての養護学校通学生徒に門戸を開くよう求めます。また、そのため、人的問題を含む体制の強化を提案いたしますが、いかがですか。
 さて、この間、府立学校の在り方懇話会の中間まとめが出されました。「まとめ」では、「中丹養護学校の開校以来15年が経過する中で、地域社会に密着した機能、役割等に十分対応し切れていない面もうかがわれる」として、「通学区域の縮小、養護学校の再編整備を図る必要がある」とし、「学校規模の適正化、スクールバスの通学時間をおおむね60分を超えない程度が望ましい」等の関連意見をつけました。
 振り返ってみますと、96年9月定例会で、荘司議員が与謝の海養護学校のマンモス化・老朽化や雪の日には片道2時間もかかるスクールバス通学時間の問題を取り上げて改善を求めて以来、我が党議員団は毎議会と言っていいほど質問し、養護学校の増設、通学時間の短縮、スクールバスの増車と改善、学校施設設備の改善を求めてまいりました。歴代教育長は「スクールバスは快適で安全」「養護学校の児童・生徒は減少傾向にある」「長期的な観点から既設校における教育に努める」「施設の改善については校長に聞いてやっている」と、本当に冷淡で頑なでした。
 先日、八幡市にお住まいのお母さんの声を聞きました。障害を持つ子供が毎朝早くに起床し、排せつから着がえ、食事と追い立てられるように自宅を出て、風雨を防げる場所もないバス停でいつ到着するのかわからないバスを待ち、それから1時間半もかけて養護学校へ、子供がイライラしたり、パニックになったり、泣き出してしまったり、行き交う人々の視線を感じながらバスを待つ時間がどれほど長い時間であるのか。
「養護学校の子どもは府立の子といって学童保育にも入れてもらえない」
「だんだんと地域の人々から忘れられていくような恐怖を感じます」
という声です。
 府議会にもたびたび養護学校の増設の請願が寄せられましたが、我が党以外の会派の皆さんがたびたび否決をされました。しかし、舞鶴市議会に続き城陽市議会文教常任委員会でも、全会一致で「養護学校新設を要望する請願」が可決をされました。まさにお母さん方の粘り強い運動が議会を動かしたのだと思います。知事、そして教育委員会は、こうした親の願いや現場の声を真摯に受けとめ、応えていく責務があります。
 そこで、中心的な課題について伺います。
 第1に、地域に養護学校を建設していく課題です。15年間もの間、計画的整備をしてこなかったツケは大変大きいものです。1999年度の府立養護学校生徒数は、入院中の子供が通う病弱養護を除き、7校 1,136人となっていますが、 100人以下の規模にして12校、滋賀県並みの92人規模にすると15校になります。単純計算でも5校から8校が新たに必要となる計算です。養護学校が、設備でも、体制上でも、在り方懇にも提案された地域の障害児教育のセンター的役割を果たせるよう、安易な安上がりの再編ではなく、せめて100人以下を基準に養護学校建設と整備のための年次計画をつくり、早急な整備を図ることを提案いたします。神奈川県では、通学時間は30分が理想だが、当面45分をめどに養護学校の建設計画を立て、順次整備をしています。いかがですか。
 第2に、子どもの成長と発達にとって適切な就学を保障することが極めて重要です。養護学校での教育が必要にもかかわらず、地域に養護学校がないことや長時間の通学を余儀なくされていることなどから、普通学級や障害児学級に学ぶ子どもの数は、小学校、中学校の6割だけでも 120人を超えるという調査もあります。こうした児童や生徒の実態について、この際、調査すべきと考えます。
 第3に、スクールバスによる通学時間を少なくとも60分以内にするために、とり得る手だてを尽くして緊急的に改善することを求めます。スクールバスを小型化して増車することを検討すべきです。あるお母さんは
「帰宅した子どもは疲れ切っていて、『きょうは学校は楽しかったの』と話しかけようにも、それどころではない。長時間通学が子どもの命を一日一日縮めているのではないかとさえ思う」
と言われました。「在り方懇話会」の結論や整備計画を待つ余裕はありません。子どもの命がかかっていると言っても過言ではありません。いかがですか。
 またこの間、スクールバスの民間委託が進められ、介助職員まで委託しようとしているのではないかとの懸念の声が上がっています。この間、与党議員からも「スクールバスの中も教育だ」とおっしゃいました。であるなら、こうした民間委託は中止をすべきです。スクールバス介助職員については、人事委員会も労働基準法違反の実態を改善するよう指導されていますが、どのようにされますか、伺います。
 次に、障害を持つ子どもの学童保育についてです。
 先日、大山崎町に住むダウン症のK君のお母さんにお話を伺いました。K君は今年養護学校に入学し、今元気にスクールバスで通学しています。放課後は町の学童保育で過ごしますが、学童保育所へのお迎えは、特に残業で遅くなる両親のかわりに、小学校4年生のお兄ちゃんがしています。弟の手を引き、通りがかりの人に弟の頭を下げさせてはあいさつのしつけをしながら帰宅する兄弟の姿を近所の人がほほえましく見守り、優しく声をかける。ごく自然に地域社会に溶け込んで暮らすことができています。お母さんは言います、
「この子にとって学童保育所は地域の子供たちとの交流の機会です。異年齢の集団の中で大きく成長しています。学童保育がなかったら養護学校にも通えなかった。どんな施設があるのか、ボランティアはないかなど探した。適正就学委員会にも相談し、教育委員会にも行った。そしてやっとのこと、町が受け入れてくれたのです」
と。
 K君の場合は、養護学校が近くにあったこと、保護者があきらめずに行政に働きかけ、大山崎町が今年から新入学児童に限って府立の養護学校通学児童を受け入れるようになったことから、さきに紹介したような道が開かれたのです。20年も前に、乙訓地域では「養護学校の私たちにも障害児保育を」の願いが集まって、障害児学童保育新設の運動が始まり、共同学童保育が広がりました。そして1990年に初めて向日市が養護学校児童の受け入れを開始し、一昨年長岡京市が、今年度から大山崎町が受け入れを開始したのです。
 知事は、代表質問の答弁で「仕事と子育ての両立のために社会的支援が必要」と言われましたが、障害を持つ子どもと親にも放課後、土曜休日、長期休暇中の学童保育を保障することは当然の責務と考えます。学童保育は子どもの発達を保障し、親自身の社会参加を保障し、健常児や地域との交流のチャンスを広げ、障害児・者に対する理解を深める絶好の場です。本府としても積極的に取り組むべきですが、いかがですか。
 現在、養護学校通学児童の受け入れは、さきに紹介をした乙訓地域以外にはありません。また、土曜休日には学校週5日制推進事業がPTAに委託して行われ、長期休暇中には「心身障害児親の会」への委託事業として「季節療育事業」が行われていますが、1ヶ所の補助金はわずか35万円です。いずれも、場所を探したり、運営などに苦労されており、親の負担は大変大きいものです。それどころか、子どもたちが通う養護学校を利用するのに際しても、光熱水料を払わなければならないとんでもない状況が起こっています。
 私は、市町村の学童保育所が障害児を受け入れる際の人件費補助や、養護学校通学児童の学童保育を保障する制度がぜひとも必要と考えます。既に11の都道府県で障害児学童保育のための独自の補助制度を設けていますし、今年度から国もモデル事業として全国 100ヶ所で「障害児受け入れ試行事業」を始めました。埼玉県では13年も前から「養護学校放課後児童対策事業」が取り組まれ、重度の障害を持つ子どもには1人当たり月41,000円の人件費補助や賠償保険の支援が行われています。本府でも、市町村や福祉部局、教育委員会が、責任の押しつけ合いでなく、部局横断で検討会議を設け、真剣に取り組んでほしいと願うものです。
 また、学童保育所そのものが地域にないところも残されています。子どもたちが狭い部屋にすし詰めだったり、もちろんバリアフリーなんてほど遠い状況であり、子どもが豊かに放課後を過ごす場として、また安全に生活できる場所として施設の整備が重要です。専門的知識を有する指導員の確保も欠かせません。私はこの際、障害児を含めて共働きや母子・父子家庭の子どもたちすべてが安心して伸び伸びと放課後や夏休みを送れるよう、施設整備や運営費補助の増額、指導員の身分と労働条件の確保をすべきと考えます。
 この間、小規模学童保育所に対する補助が開始をされたことにより、11の市町村で新たに学童保育所が開設されました。障害児童についてもぜひ制度化していただきたいのです。知事並びに教育委員会の明確なる御答弁をお願いし、質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。

◯荒巻禎一知事  島田議員の御質問にお答え申し上げます。
 放課後児童健全育成事業についてでありますが、京都府におきましては、実施主体である市町村の取り組みを積極的に支援する立場から、国制度に加え、平成12年度から府独自の小規模クラブへの助成措置を講じてきたところでございまして、実施クラブ数も年々増加しているところであります。
 障害のある児童につきましては、現在約4割のクラブにおいて受け入れが行われているところであり、こうした中で、今年度から国において、障害のある児童の受け入れをより一層推進するための、お話のようなモデル事業が創設されたところであります。京都府といたしましても必要な予算を計上いたしまして、この事業に取り組む市町村を支援することといたしております。
 なお、施設整備や指導員の確保につきましては、引き続き国に要望してまいりたいと考えております。
 今後とも京都府といたしましては、夏休みなどに実施される季節療育支援事業や、保護者にかわって一時的に児童のお世話をするレスパイトモデル事業など、府独自の支援も行うなど、障害のある児童が地域で安心して過ごせるよう、関係機関と連携して対応してまいりたいと存じます。
 その他の御質問につきましては、関係理事者から答弁させていただきます。

◯武田暹 教育長  島田議員の御質問にお答えいたします。
 養護学校の寄宿舎についてでありますが、職員の健康管理は重要な課題であると認識しており、法令で定められた定期健診のほかに、府独自に頸肩腕・腰痛健診を行うなど、疾病の早期発見、早期治療のための施策の充実を図っているところでございます。
 寮母につきましては、府全体として標準法を超える定数措置を行っており、各学校に必要な人員を配置いたしております。
 宿直体制につきましては、従来から校長に対し勤務形態の見直しを含めて適切に管理するよう指導しているところでございます。
 寮母の今後の採用については、寄宿舎の入舎生が減少を続けている中で、将来の入舎見込みも踏まえながら、長期的な視点に立った人事管理が必要であると考えております。
 なお、年齢を理由として勤務を軽減するような制度は到底考えられませんが、病気や休職復帰に際しましては、学校保健法を踏まえた勤務軽減等の措置を行っているところでございます。
 寄宿舎の施設設備につきましては、従来から必要に応じて整備を行っており、今後とも校長を通じて状況を把握しながら、計画的に整備していきたいと考えております。また、寄宿舎は遠隔地の児童・生徒に学校教育を保障するためのものであり、入舎規定を見直すことは考えておりません。
 次に、養護学校の再編整備計画についてでありますが、懇話会の中間まとめを踏まえ、ノーマライゼーションを推進する観点から、望ましい通学区域のあり方等について検討しているところでございます。
 児童・生徒の実態につきましては、従来から市町村教育委員会や学校を通じて把握し、適正な就学を図っているところであります。
 スクールバスにつきましては、低床型バスの導入やコース増などに努めてきており、通学時間につきましても、再編整備計画の中で改善が図られるものと考えております。
 なお、バス介助職員の勤務は、正規の勤務時間の範囲内において校長が適正に管理するよう指導しているところでございます。

◯島田敬子議員  3点、再度お尋ねいたします。
 障害児学童保育の問題についてお答えがありましたが、小規模学童保育の事業も都道府県単独事業としては残る3つというところになって、やっと本府が実現をした。当時「市町村のことだ」、このように言っておくれてきましたけれども、実際、京都府がしっかりこれをやりましたら、11ヶ所もの市町村が手を挙げることができて、小規模学童が前進した。この経験に学んで、障害児学童についても本府がイニシアチブをとる必要がある、この点からの提案でありますし、ぜひ前向きの検討をお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 寄宿舎問題ですが、教職員の健康管理、安全対策については、努力をするとか、予防対策をするとか、いろいろ対策をとったにもかかわらず病休者が出たりしている。だからこそ、具体的にその現状をしっかり分析、把握をした上で、さらに改善をするよう具体策を求めた内容であります。その具体的な提案については何の回答もありませんでした。養護学校増設問題でもお答えしてこられたように、今度は寄宿舎の問題でも、将来の、あるいは長期的な観点からとおっしゃいますけれども、子どもたちにとって毎日毎日が本当に大切な時間でありますし、職員にとっても毎日毎日が大変な毎日なんです。将来の問題ではなく、今の問題としてしっかりと検討すべきでありますが、再度、具体的な改善の問題についてお答えをいただきたいと思います。
 3つ目は、スクールバス通学の問題です。これも子どもの命と健康と安全にかかわる問題であります。緊急的にとり得る手だてを打って、増車をする、その決意がなぜ言えないのですか、再度お答えをお願いします。

◯荒巻禎一知事  島田議員の再質問にお答え申し上げます。
 先ほど申し上げましたように、障害児の学童保育につきましても、モデル事業の創設がございましたので、その予算も計上しておりますし、逐次対応してまいりたいと存じます。

◯武田暹 教育長  島田議員の再質問にお答えいたします。
 先ほどもお答えいたしましたように、今後のことにつきましては、中間まとめを踏まえまして検討してまいりたいというふうに考えております。