こんにちは島田けい子です:2021年8月29日号

◆8月5日:新型コロナ感染症患者「入院制限」政府方針の撤回を求めよ! / 8月24日:新型コロナ感染爆発から府民の命守る緊急申し入れ

8月24日、日本共産党京都府会議員団として、京都府西脇知事に対し、「新型コロナの感染爆発から府民の命を守ることを求める緊急申し人れ」を行いました。

8月20日には過去最多となる548人のCOVID-19新規感染者が確認され、確保病床使用率は71.3%、重症病床使用率は66.2%となり、医療への負担は急激に悪化しています。自宅療養者も4,428人となりましたが、このような患者さんたちの症状が急激に悪化して命が脅かされる事態を避けるため、『中和抗体療法(モノクローナル抗体 – monoclonal antibody, mAb – 療法)』等で重症化を防ぐ対策を提案しました。

長谷川健康福祉部長から
「京都府内の32病院で中和抗体療法による治療が可能となっており、このうち4病院をセンターに位置付け、集中して治療が行えるよう検討中」
とお話しされ、現在は1日あたり10人ほどが治療を受けているとのことです。

そして、宿泊施設2ヶ所にそれぞれ高度急性期病院の看護師長経験者を配置して、責任ある体制を整えたこと、一方で看護師確保ができず100%の運用になっていない現状から、医療現場の協力を得るなどして確保に努力しているとのことでした。

また、産科・小児科の救急医療体制の確保も求めました。京都府は
「妊婦の感染者の受け入れ医療機関は府内周産期医療センターなどで14床確保し、今後の医療体制についても検討している」
とのことです。

さらに、自宅療養者の医療アクセスへの保証や訪問診療などを含めた体制の拡充、そのために京都市内を含む保健所の機能を元に戻し、地区医師会との連携強化を行うこと、医療・福祉職場でのPCR検査を頻回かつ定期的に行うこと、子どもの感染急増をふまえ学校現場での検査体制や支援体制の強化を求めました。

先日、8月2日に政府は突如、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)患者の入院について、患者が急増している地域については重症者や重症化リスクの高い人に重点化する方針を打ち出しました。

日本共産党京都府会議員団は8月5日、西脇知事に対して入院制限方針を撤回するよう政府に要求することを緊急に申入れました。

 

 

◆丹波広域基幹林道の土盛崩落・京北地域小塩川流域調査、北陸新幹線のルートのド真ん中にある井戸地域へ

京北・山国の井戸地域は北陸新幹線延伸計画のルートのド真ん中にあります。
先日、井戸集落を流れる小塩川の源流に位置する丹波広域基幹林道、及び取り付け道路の盛土崩壊箇所の調査へ行ってきました。

 

丹波高原の尾根を走る丹波広域基幹林道は、丹波下山から左京区花背大布施まで全長64.5kmを京都府が作り、現在は市町に管理移管されていますが、そのルートのあちこちで山を削り、削り取った土を盛り土して林道が作られています。
京北地域だけでも盛土施工は27箇所で、その一部盛土が崩落し、土砂が砂防ダムへ押し寄せ、上流の谷川も土砂で埋まり、樹齢60年の杉の木が立ち枯れ状態になっていました。
ヒ素を含む有害残土が谷筋に盛土されれば、災害の多発や住民の飲料水・農業用水の汚染、トンネル工事での水枯れが心配されます。
北陸新幹線延伸計画はストップさせなければなりません。

京北地域の小塩川には、ここ数年の台風や豪雨で林道や山地が崩壊してしまった箇所が多数ありました。関係機関へ改善要望を出します。

 

 

◆けい子の活動日記

8月5日、我が家の次女が里帰りで女の子を無事出産しました。コロナ禍、面会するのにPCR検査が必要だったり、面会が制限されたりと大変でしたが、おかげさまで、お母さんも赤ちゃんも元気でひと安心。その最中に、東京都内でCOVID-19に感染した親子3人が自宅で療養中に40代の母親が死亡、千葉ではCOVID-19感染の妊婦が自宅で出血した急変に搬送先が見つからず、赤ちゃんが亡くなるなどの悲しいニュースが飛び込んできました。

菅首相や小池都知事は、この事態に謝罪の言葉や反省する姿がありません。緊急事態宣言下、SARS-CoV-2デルタ株が感染急拡大する最中にオリンピック開催を強行し、COVID-19感染爆発を引き起こしたことを反省もせず、この危機の中でパラリンピックまで開きました。パラリンピックには医師や看護師たちが多数動員されるそうですが、そのスタッフがいるのなら、臨時的な施設を作って、在宅療養の人々の治療をおこない、命を救うべきです。

JR嵯戦嵐山駅前の早朝宣伝でこの記事を掲載した赤旗新聞を紹介し、訴えていたら、涙が溢れて止まりませんでした。悔しさと怒りがこみ上げてきました。

母親を失った子どもの悲しみ、子どもを亡くした母親の無念、助けられた命が助けられなかった現場の無念、察するに余りあります。

総選挙です。国民の命を守るためにたたかう時です。