◆北陸新幹線延伸計画予想ルート、京北、美山、小浜、敦賀の調査へ。北陸新幹線金沢―敦賀間の新北陸トンネル工事で井戸や河川水量減少等、甚大な影響が!
北陸新幹線敦賀―新大阪間の予想ルートにあたる京北山国地域、南丹市美山町田歌地区、福井県小浜市、敦賀市の工事現場を訪ね、京北山国自治会長さんや美山町田歌区長さんにお話を伺うとともに、敦賀工区では地元の山本市議会議員の案内で、工事現場を視察しました。
その模様は府議団公式サイトに特集ページを設けて紹介しましたので、こちらをご覧ください。
→北陸新幹線延伸問題 https://kyoto-fugikai.jp/w/expprob/
京北では、小塩川の上流域で丹波広域基幹林道工事の際に谷を埋め立てたところが豪雨で崩れ、土砂が川に堆積していることから、トンネル工事で発生する大量の土砂が京北の山や谷筋に埋められたらどうなるのか、住民の水道水源や農業用である河川が枯渇すれば住めなくなるなど、大きな不安の声が出されました。
美山田歌区でもトンネルの掘削と斜坑からの掘削土砂、進出水の放水による河川生態への影響、仮置きした土砂からの有害物質等による上水水質への悪影響、トンネル付近での水枯れ等が予測されています。
15年間に及ぶ長期間に往来する工事車両が住環境破壊を破壊し、「日本一の田舎」を目指したまちづくり、貴重な観光資源も壊されます。
IターンやUターン者の減少により集落そのものが存続の危機に直面すると話されていました。
敦賀市の越坂区・田尻では弘法大師空海ゆかりの井戸水が枯れ、農業用水が枯渇する事態となっていました。
くらしも環境も壊す、こんな無法な計画は中止を!
急いで世論を広げなければなりません。
◆京都府が『ウイルスルス感染症療養支援事業』を実施へ。要求が一歩前進!
2月22日の本会議一般質問で、新型コロナ感染症(COVID-19)対策について質しました。PCR検査の抜本的拡充、医療機関や介護施設へ減収補填、医療ひっ迫の解消へ、「入院待機ゼロ」の大きな成果を上げている東京墨田区の制度を紹介し、府も実施すべきと求めました。また、看護師等の処遇改善、慰労金の再支給を求めました。
その後、3月18日に、府は『ウイルス感染症療養支援事業』を実施すると発表しました。これは、入院治療を終えて退院基準を満たしても、他の疾患等で引き続き加療が必要な人や入院中に要介護度が上がり、リハビリが必要な人を受け入れる病院に、協力金を支給するものです。
PCR検査については3月末までに高齢者施設や障がい者施設での集中検査が実施されることになりましたが、定期的な検査が必要であり、京都府知事として決断するよう求めました。
◆けい子の活動日記
JR敦賀駅前に市営立体駐車場があります。国の補助を受け、故森山高浜町助役の関連企業が受注し建設した代物です。また、駅前には国立大学法人・福井大学附属国際原子力工学研究所も。福島原発事故以前に建てられたものです。
日本共産党の佐藤正雄・福井県議会議員によれば、16年前、県庁幹部や県議会議員が頭に
「南越まで認可を」
などと書かれた鉢巻をつけて政府陳情を繰り返していたが、その後、新幹線の福井延伸の保障として福井駅部工事が行われた。これは、ナトリウム火災事故以来停止し続けていた敦賀市にある高速増殖炉『もんじゅ』を、福井県や福井県議会が認める事と一体で行われたものである。その間、県議会でも国の原子力政策に協力している福井県の新幹線の早期認可を求める県議会意見書が繰り返し私以外の県議会議員によって出されていた。新幹線は「政治新幹線」とよく言われるが、福井県の場合は「原発政治新幹線」であると。
日本共産党で原発問題の第一人者の吉井英勝氏が衆議院議員時代、原発行政の所管ではない国土交通省で原発幹部と出会って、
「ここで何をしているのか」
と尋ねたら、
「福井の新幹線の陳情です」
と答えたというエピソードも。
新幹線と原発は切っても切れない関係であることを実感しました。
土建屋と関電、大企業の儲けのための北陸新幹線はいらない!