こんにちは島田けい子です:2020年11月29日号

◆美山診療所の今の機能を守り、医療・介護の充実を!

11月8日、美山文化ホールにて「美山の医療を守る住民集会」が開かれ、170人もの住民が参加しました。

美山町の医療体制は、人口や面積が同水準の“僻地”とされる地域に比べても、医師の数、入院病床の数でも全国最低です。

ところが、南丹市は、美山診療所を来年度より市直営にすることと引き換えに、入院病床4床の廃止や介護老人保健施設の廃止など、大幅な規模縮小の方向を打ち出しました。住民の中には大きな怒りと不安が広がりました。

府会議員である私、島田けい子は、美山診療所の医師確保や僻地医療支援を府議会で一貫して採り上げてきました。「人口3700人、過疎と高齢化が進む美山地域で診療所は住民の命綱。これまでの医療水準を維持し、地域医療と介護の拠点として存続拡充を。」と9月定例会の決算特別委員会でも強く要望しました。

美山診療所の外来・入院・老健一体に残して!との町民をあげた署名が、わずか1週間で美山町の住民の過半数を突破し、さらに運動の輪が広がっています。

こうした中、南丹市議会12月定例会には、美山診療所を南丹市の国保診療所とする条例案が提出され、病床は継続するものの老人保健施設は廃止、という方向が出されています。

住民への説明がないままの条例提案というやり方にも怒りが広がっています。ともに頑張ります。

 

◆京北で農林業・農村青空懇談会

11月24日、秋晴れの京北で農林業・農村青空懇談会が開かれました。倉林明子 参議院議員、吉田幸一 4区国政委員長のあいさつに続き、田村貴明 衆議院議員から農政の現状について報告があったあと、現地の方々との貴重な意見交換ができました。

自民党政治のもと、食料自給率はカロリーベースで2018年には過去最低の37%まで下落する一方で、当地は北陸新幹線の敦賀−新大阪ルートになり、トンネルを掘り出す残土が谷を埋めるなどの事態が予想されていることも、住民の大きな怒りになっています。

亡国の農政を転換し、家族農業など小規模農家も生きていける、希望ある政治を作るために頑張り時です。

 

◆青年への食材提供と生活相談に21人

11月15日、食材提供プロジェクト主催で、青年学生への食材提供と生活相談の取り組みが、春日診療所で行われました。

「チラシを見て来た」「ツイッターで知った」など、立命館大・京都先端科学大・嵯峨美大・中央仏教学院などの学生ら21人が訪れました。「コロナ禍でアルバイトを切られて収入がない。助かった。」「失業給付も家賃補助も受けていない」など深刻な声が次々出されました。

地域の皆さんや京北・丹後からコメ300キロ、缶詰、レトルト食品など、数多くの方からカンパとたくさんの善意が寄せられました。ご協力ありがとうございました。継続的に取り組む予定です。

 

◆けい子の活動日記

新婦人の産直で府内農家のお米を購入していますが、とてもおいしくいただいています。新米は格別です。

毎年、実家に稲刈りの手伝いに帰省して、収穫を手伝い、とれたてのコメを食べることができたのですが、とうとう実弟が農業をやめることとなり、それもかないません。悲しい限りです。

そのおいしいお米の価格が暴落。農民連の方によると、産直運動が始まった頃の米価と比べて、なんと半額にまで下落しているのです。これでは農家は暮らしていけません。

コメ余りといいながら国内農家には減反を押し付ける一方で、アメリカ合衆国の要求に従い輸入を続ける自民党政権、亡国の農政を早く転換しなければいけません。

先日、府議会新産業特別委員会の管内調査で、農業分野におけるスマート化の取り組みを調査に行きました。高齢化で働き手が減少している農家に、自動運転のトラクターや薬剤散布のドローンなどの導入が進められていますが、聞いてビックリ!もともと高い農機具が、さらに100万円単位で価格が跳ね上がるのです。

「中古でいいから安い農機具を!」「価格補償で営農できるように」これが農家の要求ではないでしょうか。価格補償を含めた総合的対策を要望しました。