2020年7月の集中豪雨で大変な土砂災害に遭った右京区梅ヶ畑。
高鼻川にかかる砂防ダムは流入した土砂で満杯になり、右岸側堤防からは漏水、
合わせて、度重なる台風や豪雨で発生した風倒木と山地崩落など。
下流域の住民の方から改善要望があり、土木事務所の職員の方に同行を願い、調査しておりました。
その後、コンサルタントによる専門調査の結果、ダムが崩落するなどの危険性を指摘され、
改修などの緊急性は低いものの、引き続き監視していくことになっていました。
砂防ダム堰堤の堆積土砂の撤去は必要だけれども優先順位があり、
都市部の住民が多い地域の事業から復旧をすすめているとのことで、
土砂撤去が必要な箇所は百単位であり、この地域はまだ先になりそうです。
また、民間が所有する山の風倒木の撤去や山地の軽度の崩壊、
林道路肩の侵食などの確認を京都府林務事務所に調査していただき、
対応を検討されていたところ、京都府単独事業の
『未来につながる安心安全の森づくり事業』
が使えるとのことで、地元調整がはじまっています。
大雨のたびに林道が崩れ、風が吹くたびに倒木がさらに崩れる現状、
やっとのこと解決の道が一つ開けました。
ところが当地で最近、北陸新幹線延伸工事着工のための環境アセスメントがはじまり、
生息する哺乳動物や地下水、空気などの調査が開始されたそうです。
たまたま、蕨取りに出かけた地域住民の方から連絡があり、さっそく確認に行きました。
惨憺たる山の現状を尻目に北陸新幹線工事着工準備を進めるなんて、
どうかしてると思います。
森林整備や河川管理など、住民の命を守る対策が、
財政難を理由に後回しへ追いやられながら、
北陸新幹線はどれだけの財政負担があるのか一向に明らかにせず、
国家プロジェクトだと推進する、自民公明政権、
そしてこれに付き従う京都府知事。
変えなければなりません。